2人退場&PKやり直し…J1鹿島×川崎で終盤にVAR連発 ハンド判定は「際どい」「肩っぽいけど…」と賛否

鹿島×川崎で終盤にVAR連発【写真:徳原隆元】
鹿島×川崎で終盤にVAR連発【写真:徳原隆元】

川崎DF山村と鹿島MF荒木がDOGSO判定で退場に

 2月25日に行われたJ1リーグ第2節で鹿島アントラーズと川崎フロンターレが対戦し、川崎が土壇場で2-1の逆転勝利を飾った。終盤にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)介入で、両チーム1人ずつが退場。最後に起きたハンドの事象でペナルティーキック(PK)、さらにはPKのやり直しなどVARが大きく試合の流れを変えており、話題が広がっている。

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 前半早々に鹿島はFW鈴木優磨のクロスにFW知念慶が頭で合わせて先制。川崎が1点ビハインドで迎えた後半35分、最初のレッドカード案件が発生する。

 鹿島のゴールキックを前に川崎が3枚の選手交代を行う。ロングボールから一瞬の隙を突いてドリブルで抜け出そうとしたMF仲間隼斗に対し山村がブロック。このプレーで西村雄一主審はファウルの判定を下す。

 この時点で西村主審は、山村へ口頭注意の判断をしたがここでVARが介入。オンフィールドレビューをしたのち、DOGSO(通称ドグソ/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity/決定的な得点機会の阻止)の対象であるとして“ノーカード”から“レッドカード”へと判定が変わることとなった。

 10人となりさらに状況が厳しくなった川崎だったが、後半49分に左コーナーキックのチャンスでFW家長昭博が倒れ込みながらボレーを放つ。このボールにいち早く反応したFW山田新が詰めてゴールイン。試合を振り出しに戻す。

 さらに1-1で迎えた同アディショナルタイムだった。右からの川崎DF山根視来のクロスがファーサイドへ流れるとFW遠野大弥がボレーシュート。これは相手に跳ね返されるも、こぼれ球をDF橘田健人がダイレクトで再度シュートを放つ。このボールをゴールラインに残っていた鹿島MF荒木遼太郎が間一髪のブロックをしたかに見えた。

 しかしここで西村主審の笛。荒木のブロックした部位がハンドだったとして川崎にPKを与えた。このプレーで荒木はDOGSOで退場に。鹿島側は肩に当たったと主張したが、VARの確認でも判定は変わらずPKが行われた。

 川崎のキッカーは家長だったが、このキックを鹿島GK早川友基がストップ。鹿島は危機を脱したかに思われたが、少しして再びVARが介入する。ここでPKのやり直しとなり、再度キッカーを務めた家長が今度はきっちりゴール真ん中へ決めて土壇場で川崎が逆転に成功した。

 終盤にVARによる介入で大きく流れの変わった試合は、最終的に両チームそれぞれ1人ずつ退場者を出し、劣勢だった川崎が2-1の勝利。今季初の勝ち点「3」を手にした。

 ハンドの判定には多くの賛否を呼んでおり、SNS上でファンから「肘出してるからかなり印象悪い」「際どい」「ノーハンドだ」「五分五分な感じ」「肩っぽいけど」とさまざまな見解が呟かれている。

 敗戦の鹿島は試合の大半をリードして進めていただけに、悔しい思いも残る試合になってしまった。

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