PSG、2011年以来の公式戦3連敗に伊メディア注目 「ムバッペのいるいないでその差は酷い」
CLベスト16第1戦でドイツのバイエルンに0-1で敗戦
フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)は、現地時間2月14日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンとの初戦に0-1で敗戦。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、2011年以来の公式戦3連敗が、フランス代表FWキリアン・ムバッペの負傷離脱とリンクすると特集。「メッシやネイマールでさえ埋められない」とレポートしている。
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ムバッペは2月1日のリーグ・アン第21節モンペリエ戦(3-1)をハムストリングの負傷で20分ほどで交代して離脱。その試合と4日の第22節トゥールーズ戦は勝利したPSGだが、8日のフランスカップ・ラウンド16のマルセイユ戦(1-2)、11日のリーグ・アン第23節モナコ戦(1-3)、そしてバイエルン戦と公式戦を3連敗。これは、同一シーズン内では2011年の11月から12月にかけて以来、約11年ぶりというものになった。
そして、バイエルン戦はムバッペが残り約30分で登場したが、そこからPSGは劇的にパフォーマンスを改善させて何度かゴールに迫った。結果的に無得点で終わったものの、それまでとのクオリティーさが明らかであり、レポートでも「ムバッペのいるPSGとムバッペのいないPSGがあり、その差は酷いものだった。そして、メッシやネイマールでさえも、それを埋めることはできない」と、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)と3人で世界最高峰の名声を得てきたアルゼンチン代表リオネル・メッシと、ブラジル代表ネイマールもムバッペの存在感に及ばなくなっていると指摘した。
また、この状況は今夏で契約が切れるメッシや移籍を匂わせるネイマールの去就にも影響する可能性があると指摘。PSGの首脳陣が、元バルセロナの2大スターに対する判断を変える大きな要素になり得ると、この3連敗とムバッペ不在時のパフォーマンスについて論じた。
24歳になったばかりのムバッペは、すでにフランス代表の若きエースとして君臨してワールドカップ(W杯)でも2大会出場でいずれも決勝に進出。18年ロシアW杯では優勝に大きく貢献し、22年カタールW杯は準優勝にとどまったものの決勝戦でハットトリックを達成するなど得点王も獲得。すでに通算12得点で、先日に亡くなったブラジルのレジェンドであるペレ氏の記録にも並んでいる。
メッシ、ロナウド、ネイマールの三巨頭から次世代に移るなかで、間違いなくその筆頭格にあるムバッペ。2週間ほどの負傷離脱による不在は、その世代交代をも鮮明に印象付けたのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)