新戦力フェルナンデス、ムドリク、バディアシル先発も得点を奪えず

　大型補強で注目を集めるイングランド１部チェルシーは、現地時間2月3日にプレミアリーグ第22節でフルハムと本拠地で対戦。得点を奪えずスコアレスドローに終わった。相手サポーターからは「なんて無駄遣いだ」と皮肉なチャント飛ばされる始末となった。米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。

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　トット・ベーリー新オーナーの下で昨夏から積極的な補強を展開しているチェルシー。今冬の移籍市場でも英国史上最高額となる1億700万ポンド（約170億円）を投じてベンフィカからアルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスを獲得するなど戦力アップに余念がない。

　フルハム戦ではそのフェルナンデス、さらにウクライナ代表FWミハイロ・ムドリクとフランス代表DFブノワ・バディアシルという今冬加入の3選手が早速スタメン入り。移籍市場最終日にパリ・サンジェルマンへの期限付き移籍で合意に達しながら、書類の不備で破談に終わったモロッコ代表FWハキム・ツィエクも先発し、豪華な顔ぶれを揃えたがスコアレスドローに終わった。

　これでチェルシーはリーグ戦2試合連続でスコアレスドロー。直近の公式戦11試合でわずか2勝（3分6敗）という低空飛行からはまだ浮上することができていない。この試合ではフルハムのサポーターがチェルシーに向けて「なんて無駄遣いだ」と無慈悲なチャントを歌っていたという。

　チェルシーは今冬の移籍市場だけで3億2300万ポンド（約510億円）を費やした。しかし、こうして結果が伴わない状況を受けて「ESPN」も「チェルシーはヨーロッパの才能ある選手たちを買い集めたが、その結果として彼らは一体何を手にしたのだろうか？」「マンチェスター・シティや（前オーナーの）アブラモビッチ体制での大きな支出は成功をもたらした。だが、それらは賢く、戦略的だった。新オーナーのチェルシーの移籍は行き当たりばったりの無駄遣いに見える」と辛辣な意見をぶつけた。

　チェルシーは21試合を終えて勝点30で9位。2試合消化の少ない10リバプールとの差が1ポイント、1試合消化の少ない11位アストン・ビラとの差が2ポイントとトップハーフを保っているのがギリギリの現状に向かい風が吹き付けている。