3日にはミラノ大聖堂の前で記念撮影した写真を自身のSNSにアップ

　イングランド1部チェルシーは、現地時間2月3日にUEFAチャンピオンズリーグ（CL）登録メンバーを発表。夏の移籍市場でスペイン1部バルセロナから加入して、グループステージでは全6試合に先発出場して2得点を挙げていた元ガボン代表FWピエール＝エメリク・オーバメヤンがメンバー外となったことが話題になった。グレアム・ポッター監督が、オーバメヤンの現状を語っている。英紙「メトロ」が報じた。

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　夏の移籍市場で大型補強を行ったチェルシーは、冬の移籍市場でも積極的に動き、総額3億2300万ポンド（約510億円）を使って、計8選手を加えた。CLの登録メンバーは25名であり、選手の入れ替えの上限は3名まで。そのため、誰がメンバー入りし、誰が外れるかが注目されていたが、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックス、ウクライナ代表FWミハイル・ムドリク、そして、アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスの3選手が入った一方で、オーバメヤンがメンバー外となった。

　トーマス・トゥヘル前監督が、ドイツ1部ドルトムントを率いていた当時も共闘し、強く獲得を希望したオーバメヤン。ポッター監督はCLの登録メンバーから外す決断をしたが、現地ではオーバメヤンに問題行為があったわけでもなく、チームとともに練習もしているという。

　3日に行われたフルハムとのリーグ戦（0-0）でもメンバー外となったオーバメヤンは、家族とともにミラノへ行き、ドゥオーモ（大聖堂）の前で記念撮影を行い、その様子をインスタグラムにアップした。

　フルハム戦後、オーバメヤンの写真について問われたポッター監督は「彼は今日も練習をした。とても良い練習ができた。そして、彼は週末にオフとなった。月曜日に報告があればいい。自由なんだ」と、問題がないことを明かした。

　とはいえ、チームと別行動をとったことにより、今後も起用が減るのではないかと周囲が憶測するのも無理はないだろう。しかし、ポッター監督は、まだ戦力として考えているかという質問に対して、「もちろんだ。それは私が説明しないといけない。彼は何1つ間違ったことをしていないから、難しい選択だった。だが、私はダビド（・ダトロ・フォファナ）に時間を与えて、プレーさせなければいけなかった。だが、ピエールは我々とともにいる。彼は私たちと残りのシーズンも過ごし、ポジションを掴むために戦う」と、説明している。

　さらに「難しいことではないはずだ。なぜならピエールは、プロだからだ。もちろん、彼がガッカリしていることは理解できる。難しい決断であり、難しい選択だった。3人を新たに入れて、2人を外さなければならず、その1人が彼になった。彼は何も間違ったことはしていない。ピエールは不運だった。彼は残りのシーズンも、ポジションを得るために戦ってくれる」と、繰り返した。

　オーバメヤンをメンバー外としたフルハム戦も、スコアレスドローで終えて現地では「3億ポンドの補強を行っても牙のないチェルシー」という報道も出た。2シーズン前のCL王者は、豊富な戦力を生かして、結果につなげていくことができるだろうか。