浦和ベテラン興梠慎三、練習試合で技巧弾も…「すごく課題が残った」と言い放った理由

札幌への期限付き移籍から復帰のFW興梠慎三【写真:轡田哲朗】
札幌への期限付き移籍から復帰のFW興梠慎三【写真:轡田哲朗】

札幌への期限付き移籍から復帰、鳥栖とのTMで技術の高いバックヒール弾マーク

 J1浦和レッズは沖縄県トレーニングキャンプの最終日となった1月29日にサガン鳥栖とのトレーニングマッチを実施。今季、北海道コンサドーレ札幌への期限付き移籍から復帰のFW興梠慎三は、日本代表DF酒井宏樹のラストパスをテクニカルなシュートでゴールに流し込んだ。

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 興梠は浦和でクラブ史上最多ゴール、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)では日本人最多ゴールの記録も持つ。しかし2020年リーグ最終戦での負傷から翌年に出遅れて出場機会が減少し、昨季は浦和で5年半の指揮を執ったミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる札幌へと期限付き移籍。今季、マチェイ・スコルジャ監督が就任した浦和に復帰した。

 オフ中に自主トレを積んで絞れた身体で臨んだキャンプでは、コンディションを考慮して別調整になるタイミングこそありながらも最終日の鳥栖戦に出場。札幌も同じ沖縄県でキャンプをしているだけに、スタンドにはペトロヴィッチ監督の姿もあった。

 そんななかで、興梠は2本目の17分に右サイドから酒井が入れたラストパスを、技術の高いバックヒールでゴールに流し込んだ。45分3本行われた形式で、浦和は3本目の3失点で3-4のトータルスコアで終えている。

 興梠は「自分としてはまず怪我をしないことで、あとはJ1のチームとやるのが(このキャンプで)初めてだったので、今までの相手とはまた実力も違うと思う。そのなかで得点も決めつつ、ゼロで抑えたかったですけど、自分たちのミスで失点もした。すごく課題が残ったゲームだったかと思う」と試合を振り返る。

 スコルジャ監督が就任した浦和は、ハイプレスを標榜するだけにFWの役割も多い。興梠も「それ(ゴール)だけが僕たちFWの役目ではないと思うので、もちろん得点を取ることも大事ですけど、守備も求められると思うので、しっかりやらないといけない」と、その役割について話した。

 今季はオランダ人FWブライアン・リンセンやJ2ロアッソ熊本から移籍加入のFW髙橋利樹と最前線で併用される可能性が高い。それだけに浦和のエースとして名を馳せてきた興梠も「まずは(試合に)出られるように頑張りたいし、チームが良い状態で開幕を迎えられるように頑張っていきたい」と、2月18日のリーグ開幕戦・FC東京戦を見据えている。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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