森保監督が第2次体制に掲げる攻守の“W杯基準” 「あのトライをしていかなければ」と語ったのは?

森保監督が新たにトライすることとは?【写真:高橋 学】
森保監督が新たにトライすることとは?【写真:高橋 学】

攻守両面でベースアップを図る森保ジャパン、具体的なポイントに言及

 日本サッカー協会(JFA)が主催した指導者向けの研修会「第13回フットボールカンファレンス」2日目が1月15日に行われ、日本代表の森保一監督が登壇。カタール・ワールドカップ(W杯)後、2026年W杯まで新たに契約を結んだ森保監督が第2次体制でトライすることについて語った。

 第2次森保体制の初陣は、今年3月23日に東京の国立競技場で予定されているキリンチャレンジカップ(対戦相手未定)。さらに11月には26年W杯へ向けたアジア2次予選がスタートする。

 森保監督は今後のビジョンとして、「まずはこれまでどおり、個の力をより大きくしながら組織力につなげていく」と切り出し、フィジカルやメンタル面にも言及した。

「フィジカルをW杯基準で高くする。そして技術の部分もW杯基準で通用するように、勝てるように上げていく。心・メンタルの部分も、タフに戦うところも必要ですが、メンタルの部分で人とつながれる能力のある子を育てる。個から自然と組織につながるということをやっていきたいなと思ってます。組織の枠組みを作ってしまって、そこに当てはめてしまって、個の成長をストップすることがないように、心技体のところでメンタルの部分でも強さとつながる能力を持って選手たちを見ていきたいなと思います」

 掲げる目標は、日本にとって史上初となるW杯ベスト8進出だ。「日本サッカーの歴史の積み上げをまずは生かし、そこから攻撃も守備も上げていきたい」と語る森保監督は、攻守両面のベースアップについても触れている。

「具体的に言うと、攻撃では奪ったあと、もっと精度が高いカウンターをする。相手のハイプレッシャーをかいくぐってカウンターにつなげる。奪ったあとにしっかり展開して、次は優先順位の2番で言うとマイボールにするっていうところを、もっともっとハイプレッシャーのなかでできるようにしないといけない」

「守備は、今回のW杯ですごく日本の良さ、粘り強さが出たと思います。ドイツ戦の後半戦い方を思い出していただくと、ほとんどの局面が1対1だったんですよね。負けていたっていうこともあるけど、その1対1で負けない、勝っていける、そこからゲームをものにできるっていうところ。ブロックを作って相手に力とスペースを与えない。そこでボールを奪う。日本の良さではありますけど、より奪える守備をできるようにしていきたいなと思っています」

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