日本代表は「欧州で注目される存在」 W杯で感銘を受けたドイツ代表SDが心情吐露「ここまで…」
ドイツ代表スポーツダイレクターのシャツィオレックス氏がカンファレンスで登壇
日本サッカー協会(JFA)が主催した指導者向けの研修会「第13回フットボールカンファレンス」が1月14日に行われ、ドイツ代表のスポーツダイレクター(SD)を務めるパナジオティス・シャツィオレックス氏、U-19ドイツ代表監督のギド・シュトライヒスビア氏が登壇。日本代表に対して賛辞を送った。
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シャツィオレックスSDは登壇直後、日本語で「みなさまこんにちは。ドイツは日本に負けたけど招待いただきありがとうございます。あり得なかったね! そして日本の勝利おめでとうございます!」とジョーク交じりに挨拶し、会場を沸かせた。
森保一監督が率いた日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦で強豪ドイツと激突。ドイツに先制点を献上するも、MF堂安律(フライブルク)とFW浅野拓磨(ボーフム)のゴールで日本が2-1と逆転勝利を収め、世界に衝撃を与えた。
シャツィオレックスSDは「日本に負けてしまい、ドイツの信頼がなくなったのではないかと心配したところですけれども、それにもかかわらずお招きいただきありがとうございます」と改めてドイツ語で挨拶し、「この数年間でアジアサッカーの伸びというのは目覚ましいものがある」と近年の飛躍ぶりを称えている。
さらにドイツを撃破したサムライブルー(日本代表の愛称)に対して、「日本は非常にヨーロッパで注目される存在となりました。私たちの中での存在感も非常に強くなり、ヨーロッパにおける強豪の2大チーム(ドイツ、スペイン)を負かし、死のグループという風に言われていたなかで1位突破するという非常に素晴らしい功績を成し遂げました」と称賛した。
ドイツを撃破した日本は、第2戦でコスタリカ代表に0-1と惜敗するも第3戦でスペイン代表に2-1と勝利し、下馬評を覆す形でグループリーグを首位通過。惜しくも16強でクロアチア代表に敗れたものの(1-1/PKスコア1-3)、大きなサプライズを提供して脚光を浴びた。
「日本サッカー協会の功績をここでもう一度称えたい」と語ったシャツィオレックスSDはカタールW杯の日本戦を振り返り、「日本のプレーに感銘を受けた。ブンデスリーガでも素晴らしい日本人選手をいつも見ております。ドイツの自覚を持ったプレーを学び、ここまでナショナルチームに持ち帰って素晴らしい結果を出すとは思っておりませんでした」と心情を吐露していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)