後手を踏んだ交代策にハリルが言い訳 投入が遅れた理由は「ベンチ要員の経験不足」

試合後の会見で言及 「齋藤や浅野はプレッシャーに負けてしまうかと…」

 日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は、11日のワールドカップ(W杯)アジア最終予選第4節のオーストラリア戦で1-1のこう着状態が続くなか、後半37分に負傷したMF小林悠(川崎フロンターレ)の代わりにMF清武弘嗣(セビージャ)を投入するまで、ベンチで動きを見せなかった。試合後の記者会見で、指揮官にはベンチワークの遅さを指摘する質問が突き刺さった。

「後半は選手に疲れが見えた。最初の交代は後半37分。3人の交代のプランは?」

 指揮官は後手に回ったように見えた采配について、「同点にされた場面で、試合のビジョンを少し変更せざるを得なかった。仰るように、何人かの選手は疲れていました。そしてオーストラリアはFKかCKからしか点を取れないので、その管理をするための選手を連れてきた」と説明した。

 1トップで先発した日本代表FW本田圭佑は、後半に消耗の度合いを深め、カウンター時に前線のスペースへ蹴り出されるロングボールに追いつけなかった。それでも高さの足りないチームにおいて、セットプレーでの守備要員として本田と小林を重用していたようだ。

「本田と小林には本当に正確な役割を与えていた。齋藤や浅野は経験なく、プレッシャーに負けてしまうのではないかという不安もあった。もしかしたら、もっとフレッシュな選手を入れるべきだったかもしれない。ただ、疲労もありました。危険なのはFKだけでしたので、新しい選手を入れました。特に丸山です。それはタクティクスチョイス(戦術面の選択)です。それ以外に何ができたかは分かりません。オーストラリアはアジアチャンピオンなので、リスクは大きく取れない」

 

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