誤審撲滅へ“ビデオ判定”のテストが本格化 FIFA審判委員長は「18年W杯での導入が目標」と明言

イタリア対オランダ戦で世界初導入された“VAR制度”

 先日の国際親善試合イタリア対オランダで、世界で初めて導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)制度について、FIFA審判委員長のマッシモ・ブサッカ氏が「2018年ロシア・ワールドカップでの導入を目指す」と明言している。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」のインタビューに応じている。

 スイス出身のブサッカ氏は自身も国際主審として長らく活躍し、ワールドカップでも2大会に渡って主審を担当。2009年にはUEFAチャンピオンズリーグ決勝のバルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドのゲームを裁くなど名レフェリーとして知られた。現在はFIFAの審判委員長を務めている。

 そのブサッカ氏は、このVARについて「審判団の役割を変更するものではない」と強調している。

「ビデオ判定の導入は、ゴールラインテクノロジーの機能がフィールド上の他の場所にも拡張されるようなものだと考えてもらいたいと思う。審判たちにとって、試合に対する準備にはなんら変更がない。なぜなら、彼らは目の前の試合で起きる出来事に集中すべきであり、それは今までと同じだからだ。ピッチに立つ審判員が、常に決断を下す責任者であるということに変更はない」

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング