レスター岡崎にとっては向かい風… 指揮官が新たな武器「ロングスロー」に手応え

「背の高い選手」が必要となれば岡崎は…

 ラニエリ監督は攻撃の新たなオプションとしての手応えを掴んだようだ。

「ポルト相手に両サイドからロングスローを入れるというのは一つのアイデアだった。我々はクラブ・ブルージュ戦ではロングスローから点を取っている。毎試合は不可能だが、いい作戦だ」

 ただし、日本代表FW岡崎にとっては決して喜べる状況ではないのかもしれない。クラブ・ブルージュ戦で岡崎は今季初めてメンバー外となったが、ラニエリ監督は試合後に「セットプレーで背の高い選手が必要だった。だからウジョアを選び、ムサをワイドに起用した。そのために岡崎はスタンド観戦になった」と、戦術的理由から岡崎ではなく長身のFWイスラム・スリマニやFWレオナルド・ウジョアを優先したと説明していた。

 あくまでオプションとしての戦術であることを示唆しているものの、他の選手に比べて高さがあるとは言えない岡崎の出場機会が今まで以上に減る可能性もある。

 もっとも今季のレスターは、アウェー戦3戦3敗の10失点と不安定な戦いぶりを見せており、お馴染みの4−4−2から中盤の人数をさらに増やす守備重視のシステムに変更する考えも持っているという。チームの方向性が流動的なだけに、様々な選手の起用が増えそうだ。岡崎は監督の期待に応え、定位置をつかみ取ることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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