【W杯】ディ・マリアへのデンベレのファウルは妥当? PK判定の是非を考察「反論の余地がない」「右足が触れている」

ディ・マリアとデンベレの接触シーンに注目【写真:ロイター】
ディ・マリアとデンベレの接触シーンに注目【写真:ロイター】

判定検証番組「W杯ジャッジリプレイ」でアルゼンチンの先制点につながった判定を検証

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「ワールドカップ(W杯)ジャッジリプレイ」で、カタールW杯の決勝戦、アルゼンチン代表とフランス代表の試合が取り上げられた。

 検証対象となったのは、PK判定が微妙なものだと話題になった前半21分のもの。アルゼンチン代表FWアンヘル・ディ・マリアがフランス代表FWウスマン・デンベレをドリブルでかわすと、ペナルティーエリア内でデンベレが背後から倒してしまった場面だった。

 ゲスト出演した元日本代表FW佐藤寿人は「遅れてデンベレが守備で戻りながら対応して目線が下がり、ボールしか見ていなかったのでカバーしていた味方を見ずに必要以上に強く寄せてしまった」とこのプレーを分析。そして、「ヤットさんからするとカバーするポジションなので、せっかくカバーするポジションにいるのにというシーンありませんか?」と、同じくゲスト出演した元日本代表MF遠藤保仁に話を振ると「ありますよ。『黙っとけ』という感じですね」と笑った。

 その上で遠藤は「100%、PKだと思います。ディ・マリアがかわした後にデンベレの右足が触れている。もし、ディ・マリアが故意でやったとしたら、相当に倒れ方が上手い。日本人でできるとしたら松井大輔」と笑ったが、「明らかに(足が)掛かっているし、反論の余地がないと思う。フランスの周りの選手も『やっちまったな、あーあ』というリアクション。デンベレだけ出川哲朗さんのようになっているけど、周りのリアクションを見ればわかる」と、冗談交じりにもシモン・マルチニアク主審の判定を支持した。

 元国際審判員・プロフェッショナルレフェリーの家本政明氏は「サポーター家本としては(ファウルを)取りたくない。でも、レフェリー家本としては、致し方ない」と判定を支持。「誰がコンタクトを起こしたかと言えば、アルゼンチンの選手ではなくフランスの選手と十分に言える。それによって転倒してしまった。この小ささのコンタクトは頑張って欲しいという気持ちはあるが、反則と言える部類。そして、レフェリーのポジションが素晴らしい。ここで見られていたら、何も言えない」と話した。

 遠藤はデンベレのプレーについて「ここは足が掛かった時点でほぼファウルが取られると、経験上わかっているはず。右足も出す必要がない。中の選手からすれば、中に任せろと思っていると思う」と話し、プレー選択のミスがPKにつながったという見方を話していた。

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