浦和は「良いチーム、良いクラブになってきている」 立花代表が手応え「断言できる」

福岡と1-1のドローに終わった浦和【写真:Getty Images】
福岡と1-1のドローに終わった浦和【写真:Getty Images】

リーグ最終戦・福岡戦は1-1のドローに終わる

 浦和レッズは11月5日のリーグ最終節、今季の公式戦としても最終戦のアビスパ福岡戦を1-1で終え、試合後に立花洋一代表がホームの埼玉スタジアムで挨拶。2019年末に打ち出した3年計画による最大目標だった今季のリーグ優勝は果たせなかったが「改革や目標を少しずつ達成して良いチーム、良いクラブになってきていることを断言できる」と話した。

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 この日のゲームは残留が確定していない福岡に対し、明確な順位目標がなくなった状態ながらも浦和は主導権を握って試合を進めた。しかし、ボール保持率や攻撃回数に対して決定機を導き出す回数やシュート本数は不十分で、崩しとは関係のないところからDF岩波拓也が強烈なロングシュートを決めた1ゴールに留まった。その後に失点して引き分けに持ち込まれた。

 これが全34試合のリーグ戦で15試合目の引き分けになったそのゲームを終え、立花代表は「何としても勝って皆さんに喜びを与えたかった。しかし残念ながら意地を見せることができなかった。申し訳ありません。2019年にリーグ戦14位、その成績、その屈辱、悔しさを晴らすために強化体制を一新して3年計画を立て、3年間を戦ってきたが、皆さんが一番期待していたJリーグで優勝するどころか、今シーズンも9位という残念な結果に終わってしまった」と話した。

 一方で今季のリーグ戦、ホームゲーム入場者数は17試合で40万1489人となり、新型コロナウイルスの影響を受け始めた2020年以降では初となるリーグ1位の座に返り咲いた。立花代表は「この3年間で浦和レッズというクラブが大きく成長したと感じている。日々新しいことを取り組み、全員でチャレンジしよう、今までやってきたことを、それを新しいことにどんどん変えていこうと進んできた」と語る。

 そのうえで「これまでにない浦和レッズ、何としてもこのチームが浦和レッズの誇れるスタイル、コンセプトで戦っていくチームに作り替えてきた。結果は出なかったが、今クラブは、そしてチームはその改革や目標を少しずつ達成して良いチーム、良いクラブになってきている。これだけは、私は断言できる」とした。

 3年計画と同時に発表されている中長期的な計画では、2023年以降に恒常的な優勝争いができるチームという目標と、2030年までにリーグを連覇することという目標が設定されている。その初期段階としての3年計画では目標を下回ったが、大望の成就には強固な地盤があってこそ。来季はすでにリカルド・ロドリゲス監督の退任から新監督へとスイッチすることが発表されているが、継続路線の中で成長曲線の角度を高める作業に着手することになりそうだ。

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