セリエA全盛期を支えたスーペルピッポと偉大な左足 インザーギとミハイロビッチの采配さえ渡る

まるでチェスのような試合

 かつてセリエAを沸かした名手同士のベンチでの采配も大きな見どころとなった―。セリエAが世界最強リーグと称された時代に輝いた希代のストライカーであるスーペルピッポと、セリエA最多の直接FKゴール記録(27得点)を誇る名リベロのミハイロビッチ。その2人の巧みな手綱さばきがさえ渡った。
 サンプドリアのシニシャ・ミハイロビッチ監督は9日、ACミラン戦で2-2のドロー後、フィリッポ・インザーギ監督の指揮するミラン攻撃陣の潜在能力を称賛した。
 本拠地スタジオ・ルイジ・フェラリスでは、両軍がアグレッシブに攻勢を仕掛けた。前半10分にミランのイタリア代表FWステファン・エルシャラウィが滑らかなスラロームのようなドリブルから強烈なミドルシュートを突き刺して先制すると、そこからサンプドリアが怒涛の2ゴールで逆転する。だが、後半20分にミランFWジェレミー・メネズが同点PKを沈めた。
 現役時代FKのスペシャリストとしてラツィオなどで活躍した名手は激戦を振り返った。
「バランスのある試合だった。両チームが勝利を目指していた。最高のミラン相手だったので勝ちたかった。ミランの前線はどんな対戦相手も、苦しめることができる。相手はメンバー表の上ではより強いチームだったが、結果は正しい。互角の試合をした」
 ミラン攻撃陣のポテンシャルをたたえた上で、自分たちが実力以上の力を出して戦ったことを言葉にした。
 両チームがシステムを変更し合い、指揮官としての手腕が試された一戦となった。試合後の記者会見ではメディアから「チェスのような試合」と質問され、ミハイロビッチ監督はこう返答した。
「開始10-15分は苦しめられた。(ミランのボランチ)デヨングから先へ進めなかった。相手のサイドバックは自由にしていたので、苦しめられていた。15分後に4-3-3から4-2-3-1にシステムを変えたら、展開は良くなった」
 フィリッポ・インザーギ監督も4-3-3システムから後半途中に本田を下げ、4-4-2に変更し、ドローへと持ち込んだ。選手としてセリエAを盛り上げてきた男たちは今、監督としてイタリアを沸かせる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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