バルサは勝利したうえで、インテルの取りこぼしを願うしかない状況

　スペイン1部FCバルセロナは、UEFAチャンピオンズリーグ（CL）で2年連続グループステージ敗退が現実味を帯びている。地元メディアも16強進出のためには「奇跡が必要」と報じている。

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　ドイツの絶対王者バイエルン・ミュンヘン、一昨季のセリエA王者インテル、チェコ王者ヴィクトリア・プルゼニと同居するグループCに入ったバルセロナ。厳しいグループであることは戦前の予想からも明らかだったが、第2節でバイエルン、第3節でインテルにそれぞれ敵地で敗戦し、早くも窮地に立たされていた。

　迎えた第4節は本拠地でインテルと激突。是が非でも勝利がほしい試合だったが、結果は3-3のドロー。同日の試合でヴィクトリア・プルゼニを4-2で下したバイエルンは4連勝でいち早く決勝トーナメント進出を決めた。

　残る2位の座をインテル（勝ち点7）とバルセロナ（勝ち点4）が争う格好だが、状況はバルセロナが圧倒的不利だ。インテルは次節ヴィクトリア・プルゼニに勝てばバルセロナの結果に関係なくその時点でグループ突破が決定。インテルが敗れたとしても、バルセロナがバイエルンに敗れればその時点で突破の可能性は消滅する。最終的にインテルとバルセロナが勝ち点で並ぶ可能性はあるものの、その場合は直接対決の成績で上回るインテルが16強へ駒を進める。

　追い込まれたバルセロナにとっては可能性が残っているとはいえ、ベストを尽くしたうえでインテルの取りこぼしを願うしかできないのが現実。スペイン地元紙「スポルト」でさえ「ベスト16に入るには奇跡が必要」「インテル戦のドローで瀬戸際に立たされている」と報じるほどの絶望的な状況だ。

　なお、現地時間10月26日に行われる次節はインテル対ヴィクトリア・プルゼニ戦が現地時間18時45分キックオフ予定。21時キックオフのバルセロナ対バイエルン戦が始まる前に結果が判明する可能性は高い。もしもインテルが勝利すれば、バルサは敗退が決まったなかでバイエルンとの試合に臨むことになる。

　昨季もCLでグループステージ敗退に終わったバルセロナ。奇跡を起こし、2シーズン連続の屈辱を避けることはできるだろうか。