リバプールがまさかの不振 エースFWサラーが意気消沈、アーノルド&ファン・ダイクに異変…クロップ体制の瓦解はなぜ起きた?

復活へのターニングポイントに? CLレンジャーズ戦で見えた今後への光明

 一方のオフェンス陣でも目玉補強だったヌニェスが適応に苦しみ、ここまでプレミアリーグではわずか1ゴール。チームに不在だったターゲットマンとしての役割に期待が懸かるが、それに応えられているとは言い難い。エースのサラーもプレミアリーグでは7試合2ゴールにとどまっている。ディアスやFWロベルト・フィルミーノは好調だが、前線の迫力はスケールダウンしてしまった印象だ。

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 とはいえ、悲壮感だけが漂っているわけではない。1つのターニングポイントとなりそうなのが現地時間10月4日に行われたCLグループ第3節レンジャーズ戦だ。

 この試合でクロップ監督はこれまでの4-3-3から4-2-3-1へシステムを変更。ワントップにヌニェス、2列目に右からサラー、ディオゴ・ジョッタ、ディアスが並び、ダブルボランチはヘンダーソンとチアゴが務めた。連動した守備をベースに主導権を握ると、前半にアレクサンダー=アーノルドの直接FKで先制。後半にはサラーが追加点を奪い2-0で勝利した。クリーンシートでの白星はボーンマス戦以来およそ5週間ぶりだった。

 試合後の会見でクロップ監督は「グッドゲームだった。我々のやりたいプレーができた試合だった。新しい構成で、守備のパフォーマンスは本当に良かったし、攻撃もすさまじい数のチャンスを作り出した」と新システムへの手応えを明かしている。また、「BTスポーツ」のインタビューでは「時には変化が必要だった」とシステム変更が鍵になっていたことも認めている。

 攻守における一貫性の重要性を主張していたファン・ダイクも「全体的にいいパフォーマンスで、自分たちのやりたかったことがたくさんできた」と指揮官に同調した。苦しんでいた選手もポジティブな変化を感じた一戦となったようだ。今後もアタッカーを4枚並べる新布陣が採用される可能性は十分にあるだろう。コナテが復帰してベンチ入りしたことも今後に向けて朗報だ。

 このシステム変更は低迷していたチームに差す光明となるのだろうか。現地時間9日にはプレミアリーグで首位アーセナルとの大一番も控える。CLを経て、クロップ監督がどのような采配を振るうのかに注目だ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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