森保ジャパン、アメリカ戦5つの注目ポイント 大迫不在の1トップ問題、久保のFW起用…見どころをチェック

日本代表が欧州遠征で確認すべきこととは【写真:(C)JFA】
日本代表が欧州遠征で確認すべきこととは【写真:(C)JFA】

W杯メンバー発表前の強化試合、アメリカ戦で問われる個所は?

 日本代表は9月23日にアメリカ代表、27日にエクアドル代表との国際親善試合を行う。今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)の最終登録メンバー26名が発表となる前、最後の国際試合2連戦だ。

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 最初の注目ポイントは、森保一監督がどんなフォーメーションを採用するかだ。ドイツに到着後、チームは4-2-3-1の布陣を試していた。DF吉田麻也(シャルケ)は21日のチーム練習後、4-2-3-1の採用の可能性を問われると、「チーム戦術の話はできません」とコメントを拒んだが、ほかの選手たちの口からも「4-2-3-1の場合は」という言葉が聞かれており、アメリカ戦で試す可能性もありそうだ。

 2つ目の注目ポイントは、先発の顔ぶれだ。特に大迫勇也(ヴィッセル神戸)に加え、浅野拓磨(ボーフム)も不在となった今回、1トップを誰が務めるのかは非常に興味深いポイントだ。昨シーズンよりセルティックで大活躍を見せているFW古橋亨梧が最有力視されるが、古橋にとっても森保ジャパンで爪痕を残すには大きなチャンスとなる。

 森保監督の日本代表では、長らく大迫がレギュラーを務めてきた。大迫は得点力もさることながら、1トップとしてのキープ力が攻撃を支えていた。古橋は相手を背負って張るタイプではなく、スピードに優れ、裏へ飛び出していくタイプ。ドイツ、スペインといった相手に押し込まれる中での戦いが想定される試合では、非常に有効なように思える一方で、森保ジャパンではまだ実績らしい実績がない。

 前回大会の日本は大会開幕直前に指揮官が変わるという極めて異例な状況にあったとはいえ、本大会前の親善試合で活躍を見せたMF乾貴士(現・清水エスパルス)らが抜擢される格好となった。それ以前のW杯を振り返っても、大会前の親善試合で活躍した選手は、本大会でもチャンスを与えられており、スコットランドでヒーローとなっている古橋にとっても、重要な見せ場となる。

 また、鹿島アントラーズからベルギーのセルクル・ブルージュへ移籍したFW上田綺世、大迫と同じタイプのポストプレーヤーであり、今回、驚きの初招集となったFW町野修斗(湘南ベルマーレ)に出番があるかでも、森保監督が本大会に向けて、どのような選手を並べたいかも見えてくるだろう。これまでの招集歴や欧州の実績などを考えても、古橋をファーストチョイスとして試し、オプションのチェックに取り掛かるのではないだろうか。

 2列目でも、移籍したフランス1部ASモナコで苦しんでいるMF南野拓実を起用するのか、イングランドで存在感を示しており、ドイツやスペインを相手にチャンスメイクの期待がかかるMF三笘薫(ブライトン)を起用するのかも興味深いところ。そのほか、MF久保建英(レアル・ソシエダ)をクラブでの起用法に倣いFWとして試すオプションがあるのかも注目ポイントと言えそうだ。

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