ポーランド移籍の奥抜侃志、圧巻2ゴールを現地称賛 「コロナ・キェルツェの死刑執行人になる」

ポーランドでプレーするMF奥抜侃志【画像はクラブ公式サイトのスクリーンショットです】
ポーランドでプレーするMF奥抜侃志【画像はクラブ公式サイトのスクリーンショットです】

移籍後初ゴールに加え、勝ち越し点もマーク

 8月31日にJ2大宮アルディージャからポーランド1部グールニク・ザブジェへレンタル移籍したMF奥抜侃志が、新天地での3試合目で大きな仕事をやってのけた。ポーランドメディア「Sportowe Fakty」は「カンジ・オクヌキが、コロナ・キェルツェの死刑執行人になる」というタイトルで、日本人アタッカーの活躍を報じている。

 J1ヴィッセル神戸で活躍した元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキも在籍するグールニクは、今シーズン苦しい戦いを強いられており、第10節コロナ・キェルツェ戦を前に、暫定ながら降格ゾーンにいた。

 2試合連続で先発出場した奥抜は、0-1で迎えた前半のアディショナルタイム、左サイドでスルーパスを受けると、得意のドリブルでゴールライン際へボールを運ぶ。そこからの折り返しがDFに当たって跳ね返ると、こぼれ球を自ら拾い、GKとの1対1の状況で確実にゴールネットを揺らした。

 移籍後初ゴールを挙げた奥抜の活躍は止まらない。グールニクは後半17分に左サイドをいい形で崩すと、FWピオトル・クラフチクがゴール前に折り返したボールが奥抜の元へ。奥抜は身体を開きながら、左から来たボールを右足インサイドで捉え、ゴール右隅に流し込み、チームに逆転ゴールをもたらした。このゴールで逆転したグールニクは、このリードを守り抜き2-1で勝利。勝ち点を「13」に伸ばして、暫定10位に浮上している。

 物々しい見出しを立てた「Sportowe Fakty」は、「奥抜侃志のお陰で、前半アディショナルタイムに同点に追いついた。日本人は個人の力を示して、ゴール目前でボールをゴールネットに蹴り込んだ。このゴールによって追いつき、帆に風を掴んだグールニクは追加点を挙げる。クラフチクが奥抜にパスを出すと、インサイドで2点目を決めた」と、奥抜のプレーを報じている。

 今シーズンのJ2では、リーグ戦19試合1得点にとどまっており、加入直後は懐疑的に見られていた奥抜だが、この活躍によって現地での評価も高まっているようだ。欧州での挑戦を始めたばかりの23歳は、今シーズン終了までのレンタル移籍となっているが、この間にどれだけの活躍を見せることができるだろうか。

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