モナコ監督、加入後初ゴールの南野拓実を称賛 「これまでよりも早く、機敏で冷静」
クレメンテ監督は「長期的な展望で彼を獲得している」と説明
日本代表MF南野拓実が所属するフランス1部ASモナコは、リーグ・アン第8節で日本代表MF伊東純也の所属するスタッド・ランスと対戦。この試合で途中出場した南野は、試合終了間際の同42分に加入後初ゴールを決め、3-0の勝利に貢献した。試合後、フィリップ・クレメンテ監督が南野を称賛するコメントを述べている。
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前半で退場者を出したランスに対し、モナコは後半の立ち上がりに先制する。そしてクレメンテ監督は、後半20分に南野をピッチに送り出す。ここまでモナコに加入後、なかなか結果を出せずにいた日本代表の10番は、同42分のカウンターの場面でボールを受けると、GKとの1対1を確実に制して、加入後初ゴールを挙げた。
さらに後半45分にも南野は、ドリブルでボールを運びクロスを入れると、FWウィサム・ベン・イェデルがダメ押しの3点目を記録。南野は35分の出場で1得点1アシストという結果を残した。
クラブ公式サイトによれば、クレメンテ監督は「途中出場して、1ゴール、1アシストをしたタキ(南野)の活躍を嬉しく思う。今日の彼はこれまでよりも速く、機敏であり、冷静だった。自信の面でも、とても重要なことだった。リバプールで限定的な出場にとどまっていた月日を過ごして来た彼にとって、難しい状況だった。彼自身もフィジカル面で、良くなっている感覚があると話していた」と、コメントした。
さらに3点目を挙げたフランス代表FWベン・イェデルと並べ「彼らは、とても特別なクオリティーを持った選手たちだ。私たちは、すべての試合のフィニッシュの局面で、効率的であることが求められている。そして効率的である必要があるのは、得点だけでなく、フリーになる動き、味方に良いパスを出すこと、さらに守備面での役割をこなすこともだ。ゴール前にブロックを引く相手に対しては、正確にチャンスを作るために、狭いスペースでテクニックを発揮できる選手が必要になる」と、今後への期待感も口にした。
また「南野のゴールは、リーグ・アンへ適応できたことの証明だと思うか?」という質問にも、「もちろん、イエスだ。私たちは、ほかの攻撃的な選手たちとも、連係を高めていかなければいけない。守備的な選手のほうが、攻撃的な選手に比べて、新たなクラブに順応しやすい。攻撃面での自然な連係を築くには、より時間がかかる。この先の数か月、彼はもっと良くなっていくと思う。なぜなら、私たちは長期的な展望で彼を獲得しているからね」と、不変の信頼感を示している。
また、モナコは公式ツイッターで、南野がスマホの画面をのぞき込み、そこに「初得点を記録」というクラブからのメッセージが届いた画像を投稿。そこには、「これは単に、始まりに過ぎない!」という言葉が綴られている。
モナコ加入後、なかなかゴールを挙げられず苦しんでいた南野だが、この初ゴールをきっかけに、流れを大きく変えることができるだろうか。