内容は改善もラスト10分で4失点 フットサル日本代表は第2戦もブラジルに1-5で大敗

フットサル日本代表にとって収穫を得られた2試合に【写真:河合 拓 / Futsal X】
フットサル日本代表にとって収穫を得られた2試合に【写真:河合 拓 / Futsal X】

アルトゥールが2試合連続でゴール

 後半も日本はブラジルと対等の戦いを見せる。しかし、同点ゴールを狙う中で前掛かりになったことで、カウンターを受ける場面が増えてきた。そこでブラジルに立ちはだかったのが、後半からピッチに立っていたGKイゴールだった。後半8分には、驚異の3連続シュートストップでブラジルに追加点を許さなかった。

 しかし、後半11分、ブラジルはGKロンカグリオのロングボールをピトが競り、こぼれ球を拾ったロドリゴがピトとのワンツーから追加点を挙げて、リードを2点に広げる。同12分にもFP清水和也がボールを失い、カウンターを仕掛けられると、最後は日本のゴール前に懸命に戻ったアルトゥールにボールが当たってオウンゴールとなり、一気に0-3までリードを広げられてしまった。

 ここで木暮監督は、平田、金澤、FP原田快、FP石田健太郎というセットを起用。スピード豊かな金澤と原田がチャンスを作るが、シュートはGKに阻まれる。良い形で攻めていたが、後半17分に平田が放ったシュートが相手に当たってゴールラインを割り、日本はCKの準備をしようとするが、審判はゴールクリアランスからの試合再開を指示。切り替えが遅れた日本は、ブラジルのロングカウンターの前に成すすべなく、4失点目を喫してしまった。

 なんとか1点を返したい日本は、残り3分を切ってからパワープレーを開始。そしてすぐにアルトゥールが2試合連続となるゴールを決める。その後もパワープレーを続行した日本だったが、試合終了残り23秒で、GKロンカグリオに無人のゴールにロングシュートを決められて、第1戦に続いて5失点目を喫してしまう。結局、試合内容が改善した日本だったが、終わってみれば1-5と初戦と変わらないスコアとなった。

 大差をつけられての敗戦となった日本だが、GK黒本が「結果は同じですが、試合展開は全く違うものだったと思います。第1戦のままでアジアカップに行くのは心配でしたが、今日のように集中できれば、いい結果を出せると思います」と話すように、選手たちは世界最高峰のブラジルとの試合内容に手応えを感じて、クウェートで開催されるフットサルアジアカップへ臨めそうだ。

 試合後には、アジアカップを戦うメンバーが発表となり、今回のブラジル代表との国際親善試合でベンチ入りした16名のうち、FP宮川泰生とGK井戸孔晟がバックアップメンバーに回り、残りの14名が最終登録メンバーとなることが決定している。

 試合後の会見で木暮監督は「間違いなく、アジアのチャンピオンになって帰ってきたい。それができる選手たちの集まりだと思っています」と、自身が選出した選手たちへの信頼感を口にしている。ブラジルに2試合続けて大敗という結果になった日本だが、8年ぶりのアジア制覇に向けて、しっかりと収穫を得られた2つの親善試合となった。

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Futsal X

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