浦和サポーター、容赦ない横断幕で叱責 リーグ制覇は非現実的…「死ぬ気で掴もうとした男は誰?」の厳しいメッセージ

浦和サポーターの横断幕に注目(※写真はイメージです)【写真:Getty Images】
浦和サポーターの横断幕に注目(※写真はイメージです)【写真:Getty Images】

アウェー湘南戦でスコアレスドロー、攻撃の最終局面でプレー精度が高まらず

 浦和レッズは9月17日のJ1リーグ第30節、アウェーの湘南ベルマーレ戦で0-0の引き分けに終わった。試合前から浦和サポーターの陣取るゴール裏には厳しい言葉の横断幕が掲出された。

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 浦和は2019年末の翌年からの3年計画を打ち出し、今季がその3年目にあたる。当初はリーグ戦で優勝することを最優先にするというクラブからの表明もあったが、シーズン前半戦に多くの引き分けを重ねて勝ち点が伸び悩んだこともあり、全体より1試合消化が少ないものの29試合を終えて勝ち点40の暫定8位。さらに1試合少ない首位の横浜F・マリノスから勝ち点18差をつけられている。その目標達成は非現実的なものになっている。

 今月に入ってリカルド・ロドリゲス監督が定例会見で「リーグ戦では昨季よりも高い順位で終わることを目標にしている」と明言したことで、異論が表面化した部分もあるだろう。この日のスタジアムには「優勝争いすら出来ない無様な結果。死ぬ気で掴もうとした男は誰? 来季は覚悟ある男と闘いたい」と厳しい言葉を記した横断幕が掲げられた。

 この日のゲームも、残留争いの渦中にある湘南に対して前半は特に有効な前進ができず、逆にプレスを受けたところから危険な場面もあった。後半は落ち着いた部分を見せたものの、攻撃の最終局面でプレー精度が高まらない部分はシーズン前半戦で引き分け続きで勝ち点を逃していた時期に重なった。

 試合中も横断幕は出されたままで、試合後には厳しい声も飛んだ。ロドリゲス監督は「サポーターはもちろん、要求高く我々に求めてくる。それはこのチームであれば当たり前のこと。彼らに応えられるよう、この後もしっかりとハードワークし続けながら、最後の最後までしっかりと戦って一つでも上に上がっていけるように、そしていいシーズンとして終われるように頑張っていきたい」と話した。

 また、終了間際には最終ラインから何度もドリブルで持ち上がり獅子奮迅のプレーを見せたDFアレクサンダー・ショルツは「僕たちに大きな期待をしてくれている証だと思うけれども、自分たちもそれに応えようとプレーしている。今日の声は、今日の試合結果だけではなく今シーズンに対して、今の順位に対してのフラストレーションではないか」と受け止めた。

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