浦和ロドリゲス監督、複雑な台所事情に言及 「休ませないといけない選手、スイッチを入れないといけない選手もいる」
連戦の疲労とコロナ明けの影響で選手のコンディションに不安
J1浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、9月16日のトレーニング後にオンラインで定例会見を実施。選手たちのコンディションについて、「休ませないといけない選手、スイッチを入れないといけない選手もいる」と、バラつきのある現状を話した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は8月半ばからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントで7日間で3試合を行う激闘の末に決勝進出を勝ち取った。しかし、期間中に日本代表DF酒井宏樹が右下腿三頭筋(ふくらはぎ)の肉離れを発症していたことが判明し、さらに8月末から9月初旬にかけて新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が複数いることが段階的に発表されていた。
ロドリゲス監督は、新型コロナウイルス関連で離脱した選手たちはすべて戻っていることを話したものの、「今年は非常に好調な時期のあとに感染者が多く出る状況が2回あった。その影響は非常に大きいと思う。私自身も感染(7月)したから分かるが、復帰してからも身体が上手く動かない、連動しないと感じることもある」としたうえで、9月14日のJ1リーグ第26節セレッソ大阪戦(0-1)でも表面化した連戦の疲労を抱える選手と、離脱明けでコンディションの整っていない選手が混在する状況を説明している。
「連戦で疲れている選手や、コンディションを上げないといけない選手もいて状態にバラつきがある。休ませないといけない選手、スイッチを入れないといけない選手もいるが、できるだけいい編成をしていきたい」
9月17日には、C大阪戦から中2日で湘南ベルマーレとのアウェーゲームになる。ロドリゲス監督は、「非常にハードワークする、しっかり走るチーム。非常に難しいアウェーゲームになると思う。川崎フロンターレも湘南のスタジアムで敗れている。しっかりトレーニングされたチームという印象がある」と話した。
そのうえに、湘南はシーズン終盤戦に入った中で降格圏と1試合で入れ替わる圏内の厳しい残留争いをしている。ロドリゲス監督は「このような試合は世界中どのリーグでも難しい試合になる。人間がプレーしている。生き残るための生存本能でプラスアルファの力が出る。ハードな試合になるだろう」と、試合の見通しを語った。
8月のACL3試合は、スタメンに入った選手は12人のみとその時点でのベストメンバーが固定されたことのいい部分が出た。しかし、今はチーム内で良い状態の選手を見つけながら戦わなくてはならない状況だけに、試合に入った段階でやるべきことが整理された状態を作れるかがポイントになりそうだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)