J1リーグ「残留争い」は大激戦 札幌が大きな1勝、磐田は厳しい敗戦に…ドロー決着の清水、G大阪も予断許さぬ状況

J1残留争いも佳境に【写真:Getty Images】
J1残留争いも佳境に【写真:Getty Images】

早いチームは残りが5試合の終盤戦、消化試合数の違いもドラマを生む要素に

 J1リーグは9月10日と11日に第29節の試合が行われ、来季のJ1で戦う権利を争う残留争いでは北海道コンサドーレ札幌が大きく抜け出す貴重な勝ち点3をゲット。逆にジュビロ磐田が苦しい立場に追い込まれた。

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 残留争いは17位と18位の下位2チームが来季J2へと降格が決まり、16位のチームはJ2の3位から6位と交えて開催されるプレーオフに来季のJ1で戦う権利を持ち越すことになる。

 その最下位で苦しい立場にある磐田は、前節終了時点で16位と勝ち点3差と安全圏とは言えない位置にいた札幌と対戦になった。しかし、このゲームではミハイロ・ペトロヴィッチ監督が率いる札幌が持ち前の攻撃力を爆発させた。

 札幌は前半10分にDF福森晃斗が鮮やかなフリーキックで先制点を奪うと、前半21分には“ミシャ式”の前線パスワークでMFガブリエル・シャビエルが追加点。磐田は後半から出場のDFリカルド・グラッサが危険なスライディングタックルで一発退場になるなど散々で、試合終了間際に2得点を加えた札幌が4-0で大勝。勝ち点34の11位に浮上した札幌は大きな勝利になった一方、勝ち点23の磐田は厳しい敗戦になった。

 17位のヴィッセル神戸はホームで名古屋グランパスとスコアレスドロー。16位のアビスパ福岡は首位の横浜F・マリノスに0-1で敗れた。この結果、神戸が勝ち点25で福岡が勝ち点28となり、勝ち点差は1試合圏内に入った。2試合消化が少ない神戸にとっては、勝利を逃したとはいえ貴重な勝ち点1と言えそうだが、最下位の磐田も消化が1試合少ないなかで勝ち点3差と迫っており、際どい状況になっている。

 その上のゾーンでは、12位の清水エスパルス、13位の京都サンガF.C.、14位の湘南ベルマーレ、15位のガンバ大阪がすべて引き分けて抜け出す機会を逸した。その中では消化試合が2試合少ない京都がやや有利と言え、29試合をフル消化しているG大阪は勝ち点29のために試合数が揃った時点で神戸に抜かれる可能性もある。清水もまた勝ち点32を持つものの、29試合消化のため試合のない間に周囲が勝ち点を伸ばしてプレッシャーを受ける可能性を残している。

 この週末を終えて、早いチームは残りが5試合の終盤戦に入った。ミッドウィークの14日には京都が横浜FM、神戸がFC東京と対戦する。ともに上位との対戦になるが、周囲の勝ち点がストップしている間に自チームの数字を伸ばせば順位表が大きく書き換わる。そうした消化試合数の違いもドラマを生みそうなラストスパートの時期になりそうだ。

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