岩政監督が“鹿島改革”に好感触、浦和戦で見せた機能性 「思っていた以上のものが得られている」

鹿島を率いる岩政大樹監督【写真:Getty Images】
鹿島を率いる岩政大樹監督【写真:Getty Images】

就任から約2週間の鹿島・岩政監督、浦和戦で狙いどおりの入り

 鹿島アントラーズの岩政大樹監督は、就任から約2週間、自身の2試合目となった9月3日のJ1リーグ第28節で浦和レッズに2-2で引き分けると「手応えは思っていた以上のものが得られている」と話した。

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 鹿島は浦和を相手に4-3-3でスタートしたが、3トップはそれほど幅を取らずにサイドバックの攻撃参加とインサイドハーフの連係でワイドを使った。それにより浦和のサイドハーフを自陣に押し込むことに成功し、立ち上がりから浦和陣内でゲームを進める時間を長くした。そのなかで前半16分と27分にFWアルトゥール・カイキが連続ゴール。鹿島にとっては狙いどおりの入りだったと言えるだろう。

 岩政監督もこの2週間でチームが整理されてきた部分について「立ち位置の整理も1つですね。それによって見えやすい景色を作ったのが一番の大きな要因。そこからトレーニングで絵が見えるような練習ができているということで、選手たちが手応えをもって挑めたのがあると思う」と、チーム全体が機能性を高めてきた部分について触れた。

 一方で浦和のリカルド・ロドリゲス監督が5バックに変更してから有効な攻撃が少なくなった部分については「こういうことが1つ1つ出てきて、それに対して自分たちが課題を見つけてやっていくという段階。いずれにしても(浦和が)5枚にしたということは、プレスがきかなくなってボールをキープしようねというところまできたので、そこからどうやって入り込むかは次の段階。それを最初から2週間で準備できるわけではない」と、チーム構築の途上であることも要素に挙げた。

 就任からの2試合を1分1敗の勝ち点1で終える形になったが、指揮官は「悔しい想いが強い」ということを前提に、その結果だけを見るわけではないという考えを示している。

「結果が出ていないとは思っていない。ピッチで見せる景色がある。それにとらわれていたら、それまでの鹿島なので。僕はこれまでの鹿島のメンタリティーで接していないので、それは気にしていない。始めて2週間、結果で勝ち点1は悔しさしか残らないが、選手たちが取り組んでいる取り組みと、選手がここまでいくんだという手応えは思っていたもの以上のものが得られている」

 先月にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントで東地区の勝ち抜けを決めるなど好調の浦和に対し、監督交代に踏み切ってわずか2週間という鹿島の対戦だったが、特に前半の機能性は現役時代に鹿島で長くプレーした岩政監督だからこその鹿島改革のスタートを印象付けるゲームになっていた。

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