台風による試合可否に動じず 浦和、6発大勝を呼んだロドリゲス監督の“事前ミーティング”

浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:高橋 学】
浦和を率いるリカルド・ロドリゲス監督【写真:高橋 学】

ホームの磐田は試合当日の正午に開催の可否を決断すると発表

 浦和レッズは8月13日のJ1第25節、ジュビロ磐田とのアウェーゲームに6-0の大勝を収めた。立ち上がりのゴールで試合を優勢に運んだ要因の1つとして、台風8号の接近により試合開催可否のハッキリしないなかで、集中力を失わなかったことが挙げられる。

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 浦和は8月10日のルヴァンカップ準々決勝第2戦、名古屋グランパス戦に3-0で勝利して準決勝進出を決めてから中2日のゲームだったが、前日時点で開催地の静岡県を含む東海地方には台風の接近が見込まれていた。ホームの磐田は、試合当日となる13日の正午に試合開催の可否を決断すると発表。18時30分キックオフのゲームだっただけに、そこから精神的に高めることができるかは難しい状況だった。

 一方で、浦和の主将を務めるGK西川周作は、前日のうちにリカルド・ロドリゲス監督からこの状況に対してのミーティングがあったと話している。

「昨日のミーティングの時点でリカルド(ロドリゲス)監督から『試合はあると思っておこう』という話があり、確かに天候に振り回された感じは試合前にありましたが、みんな落ち着いていい準備ができていたと思う」

 また、ロドリゲス監督も試合後の会見で「チームとして常に万全でプレーできるように、と話していた」とした。強い雨は試合前に抜け、ウォーミングアップの時点では多少の水しぶきも上がるピッチ状態だったものの、試合の時間帯は特に問題なくサッカーのできる環境にあった。

 その立ち上がり、浦和は前半5分にFW小泉佳穂が相手のパスを誘い込むようなボディフェイントからボールを奪うと一気にカウンターを発動して、逆サイドのMFダヴィド・モーベルグが先制ゴール。前半13分には小泉とFW松尾佑介が連動して敵陣でボールを奪い、そのまま松尾のラストパスを小泉が決めた。小泉は「1点目、2点目ともチームとして前線からのプレッシングで相手のミスを誘ったものだったので、そこの練度はここ何試合かでチームとしては固まってきた手応えを感じているところ」と振り返った。

 終わってみれば残留争いで苦しむ磐田と現状でのチーム状態の差が現れるようなスコアになったものの、試合の入りでの集中力が全ての発端になった。不確定要素の多い中で良い準備をできたことが今季リーグ戦最多6ゴールでの大勝につながった根本にあると言えそうだ。

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