浦和監督、7000人の“後押し”は「我々に勝ち点をもたらしてくれる存在」 声出し応援の“力”を痛感「相手にとって難しい」

浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】
浦和のリカルド・ロドリゲス監督【写真:Getty Images】

浦和は名古屋に完勝し、2戦合計4-1で準決勝進出を決めた

 浦和レッズは8月10日のルヴァンカップの準々決勝第2戦、名古屋グランパス戦に3-0で勝利。2戦合計4-1で準決勝進出を決めたが、浦和のゴール裏7000人からの声援に初体験の選手たちは喜びを語った。

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 浦和は3日の第1戦をアウェーで1-1の引き分けで終え、この試合は勝利もしくは0-0の引き分けで突破の状況だった。そして、このゲームは「声出し応援の段階的導入運営検証試合」とされ、浦和側に7000席、名古屋側に1000席の声出し応援可能な座席が設定された。

 試合開始直前から大きな声援を送り始めた浦和サポーターのホームでの声援は、新型コロナウイルスの影響で中断して2020年7月のリーグ再開から後に加入した選手には初のこと。多くの選手が入れ替わっている浦和でこの日のスタメンではDF岩波拓也しかその環境で戦った経験がなかった。

 そうしたなかで、立ち上がりはややバタバタした感の見られた浦和だが、前半31分にMF伊藤敦樹が先制点を奪うとチームが落ち着きを取り戻し、前半のうちに伊藤が追加点。後半には途中出場のFW江坂任がダメ押しゴールを奪った。

 昨季から指揮を執るリカルド・ロドリゲス監督は「私はこの浦和の一員として初めて声出し応援をする中で指揮をしたが、素晴らしい後押しがあり、素晴らしい雰囲気だった。常々言っているのは、彼らの応援は我々に勝ち点をもたらしてくれる存在ということ。実際にスタジアムでの雰囲気は相手にとって難しくさせる。我々は11人ではなくて12人、サポーターとともに戦っていて、それが力になった」と話した。

 また、試合後にはサポーターとともに「We are Diamonds」を歌う空間も復活。岩波は「試合後に歌うことを知らない選手もいるし、僕たちも先輩たちから教えてもらって、浦和の伝統じゃないですけど、サポーターとの繋がりを僕も教わってきた。それを知らない選手達がたくさんいると思うし、そういう選手達もピッチに立つ以上はあのサポーターと一緒に戦わないといけない。そういう意味ではみんなで勝って初めての経験だったと思いますけど、良かった」と話した。

 3日の第1戦で負傷交代したところから急ピッチの復帰になったDFアレクサンダー・ショルツは「本当に選手にとってもサポーターにとってもJリーグを見ている皆さんにとっても素晴らしいものだと思う。みんなが求めていたものだと思う。特に選手達は彼らを背中にしてプレーをしたかったように感じる」と話し、「僕は、歌はへたくそですが、練習をしたいと思う」と笑顔だった。

 今後、浦和は13日にリーグ第25節のジュビロ磐田戦をアウェーで戦った後、19日からはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のゲームを再び埼玉スタジアムで戦う。すでにアジアサッカー連盟(AFC)から声出し応援の許可が出ている試合だけに、再びこの声援をバックに戦えるのは大きなプラスになりそうだ。

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