韓国のエースに迫る欧州キャリア存続危機 豪紙も五輪8強敗退での「兵役免除失敗」を指摘

アジア大会への出場可否が去就を左右か

 韓国は12年ロンドン五輪で銅メダルを獲得。さらに14年仁川アジア大会で優勝を果たし、両大会に出場していた選手は兵役免除を手にしているが、ソンはいずれの大会にも出場していなかった。14年アジア大会へ出場する可能性はあったが、同大会は五輪と同じくFIFAの管轄ではないため、代表チームが選手の拘束力を持っていない。そのため、当時所属していたレバークーゼンが派遣を認めず、出場を断念した経緯があった。そのため今回のリオ五輪には、プレミアリーグ開幕戦を欠場してまで臨んでいたが、2年後のアジア大会に同じように出場できるかは不透明だ。

 現在はヴォルフスブルクへの移籍も取り沙汰されるなど、キャリアの分岐点を迎えているソン。リオ五輪準々決勝のホンジュラス戦で敗れた後は、ピッチ上で人目もはばからずに号泣した。欧州でのキャリアを継続するためにも、18年アジア大会のピッチに立てる確約を所属クラブから得られるかが、今後の去就を左右する条件になりそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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