モナコ移籍の南野拓実にフランスリーグも注目 新天地デビューで「楽しみが増したはず」
リバプールのクロップ監督のコメントを用いてプレースタイルを紹介
今夏の移籍市場でイングランド1部リバプールから、フランス1部ASモナコへ完全移籍した日本代表MF南野拓実は、現地でも注目の存在となっているようだ。リーグ・アン公式サイトは7月20日、「見るべき選手の1人。南野拓実、元リバプールのウイング」と日本代表アタッカーを紹介する記事を掲載した。
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リバプールで南野は、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、セネガル代表FWサディオ・マネ、エジプト代表FWモハメド・サラーの存在もあり、レギュラーには定着できなかった。それでも今回の移籍に際して、モナコは1500万ユーロ(約21億円)プラス出来高300万ユーロ(約4億円)のボーナスを支払うことになっており、その金額は2020年冬にオーストリア1部ザルツブルクからリバプールへ移籍した際の移籍金である850万ユーロ(約12億円)を大きく上回っている。
今夏、モナコはフランス代表MFオーレリアン・チュアメニをスペイン1部レアル・マドリードへ売却。ここで得た8000万ユーロ(約113億円)の移籍金に加え、出来高2000万ユーロ(約28億円)を元に南野やドイツ1部ボルシアMGからスイス代表FWブリール・エンボロを獲得したと伝えられている。
リーグ・アン公式サイトでは、南野がインテルとの練習試合(2-2)でモナコの選手としてデビューを果たしたことを紹介。「南野はインテル戦で偽9番として出場し、適応力を見せ、GKアンドレ・オナナに防がれたもののチャンスを作った」と振り返り、「ファンは今後どうなっていくのか、楽しみが増したはずだ」と、デビュー戦でのパフォーマンスを評価した。
また、2002年の日韓ワールドカップで得点王に輝き、ブラジル代表を優勝に導く活躍を見せたFWロナウド氏に南野が憧れたことや、セレッソ大阪の下部組織出身であること、数々のタイトルを獲得したザルツブルク時代など、これまでのキャリアを紹介。またプレースタイルについては、2020年10月にリバプールのユルゲン・クロップ監督が発した「彼はどこにでもいる。彼は悪魔のような守備を見せ、攻撃にも関与する」というコメントを用いて紹介した。
記事の最後には、モナコに加入したことについて語った「僕にとってモナコ加入は、大きな喜びです。このクラブのプロジェクトの一部に慣れて嬉しいし、2つのタイトルを獲得したあと、エキサイティングなリーグで最も知られたチームの1つに加入することができました。新たな環境での発見を楽しみにしているし、チームを助けるために全力を尽くしたい」という南野の言葉に加え、クロップ監督の「彼はともに過ごした日々のなかで、毎日、チームを良くし続けてくれた。プレーした試合だけでなく、すべての練習からね。彼は常に完璧な態度と勝者のメンタリティーを示し続けてくれた」というコメントも伝えている。
日本代表の10番は、キャリアの絶頂期とも言える27歳になり、より多くの出場機会を求めて今回の移籍を決断した。欧州に渡ってから、ザルツブルク、リバプールでタイトルを獲得してきた南野は、モナコでもタイトルをもたらす活躍を見せられるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)