「群馬×町田」の“人違い”疑惑ジャッジ、なぜ起きたのか? 専門家が見解「レフェリーの位置が遠い」

「群馬×町田」の“人違い”疑惑ジャッジシーンに注目(写真はイメージです)【写真:高橋 学】
「群馬×町田」の“人違い”疑惑ジャッジシーンに注目(写真はイメージです)【写真:高橋 学】

群馬MF白石智之へのハンド判定に対し、選手側から“人違い”を指摘する声

 スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグジャッジリプレイ」最新回が公開され、J2リーグ第26節ザスパクサツ群馬対FC町田ゼルビアで起きた“人違い”疑惑ジャッジを検証。この事象が起きた要因について、専門家が見解を述べている。

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 2-0でアウェーの町田が制したこの一戦で、疑惑のジャッジが起きた。後半12分、ペナルティーアーク左で町田がフリーキックを獲得。キッカーを務めたドゥドゥが右足で狙った一撃が群馬の壁に当たりゴールラインを割ると、鶴岡将樹主審はハンドがあったとしてPKの判定を下した。

 鶴岡主審はハンドをしたとみなしたMF白石智之にイエローカードを提示。前半30分にも警告を受けていた白石は2枚目のイエローカードで退場処分となったが、選手側からは人違いを指摘する声が。群馬の選手たちや大槻毅監督が抗議するシーンも見られたが、J2にはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は導入されておらず、明確な判定が難しい事象となっていた。

「Jリーグジャッジリプレイ」では、このジャッジを検証。FIFA・AFC・JFA審判インストラクターの深野悦子氏は「まずは誤認識にしたいと考える」と前置きしたうえで、“人違い”疑惑の判定が起こってしまった要因についてこう見解を示している。

「この場合、(FKを蹴る前の)キッカーが何人かいてそれによってレフェリーの位置が変わるんですけど、(鶴岡主審が)後ろに立っているのはどっちが蹴るのか分からないというのと、壁の全貌を見たいということで立っているんですが、ちょっと遠い。よくあるのは右か左に立つことなんですけど、それがまずはあったかなと思います」

 番組内では、仮に両チームの選手側から間違いを指摘することが出た場合、ジャッジを覆すことができたのかについての質問も飛んだが、「最終的に「こうじゃないか」で判断はできないので、エビデンスはない。変えるほうが問題だとは思うので自分が見たもので判断するしかない」と深野氏。VARが導入されていない都合上、あくまで主審が下した判断を貫き通すべき事象だったとしていた。

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