勝ちきれない浦和…11試合目のドローに監督は落胆 「今日の試合で心配すべきは勝ち点3を取れなかったこと」
浦和は京都戦で2-2と引き分けた
浦和レッズは7月6日のJ1リーグ第20節、京都サンガF.C.戦を2-2で引き分けた。多くの決定機を逃した引き分けに、リカルド・ロドリゲス監督は「今日の試合で心配すべきはこの内容で勝ち点3を取れなかったこと」と話した。
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浦和は前半10分、セットプレーの二次攻撃で獲得したPKをMFダヴィド・モーベルグが決めて先制。さらに前半37分にはFW松尾佑介の突破でこの日2回目のPKを得るも、モーベルグがGK上福元直人に読まれて失敗した。
すると浦和は後半9分に古巣対決のMF武富孝介にコーナーキックをニアで合わせられて失点。2分後にはGK西川周作からのパスを受けるMF岩尾憲と連携が乱れてボールロストし、そのままの流れでFW山田楓喜に決められて逆転を許した。
その後、浦和は後半14分に岩尾のクイックリスタートからモーベルグが芸術的なシュートを決めて追いついたが、その後はFW江坂任や松尾が決定機を決められずに引き分け。PK失敗も含めれば6本は決めておかしくないペナルティーエリア内のビッグチャンスがあっただけに、ロドリゲス監督は「今日の試合で心配すべきはこの内容で勝ち点3を取れなかったこと」と肩を落とした。
京都がハイプレスを得意とするチームカラーを持つだけに、ロドリゲス監督は「縦への所、推進力を生かそうと思っていた。京都が何をされたら嫌なのかを狙いながら、背後の所でチャンスを作れると思っていた」とFW明本考浩と松尾の2トップでスタート。ハーフタイムに筋肉系の問題で明本を江坂へと交代せざるをなかったとはいえ、選手の特性を見極めた選択は戦況を優位に運んだ。しかし、結果的にはリーグ20試合で11引き分けと勝ち切れないチームの課題を露呈してしまった。
岩尾はサイドからのチャンスが多かった状況を踏まえ「クロスの質、クロスに入るポイントの所で気持ちが前のめりになってしまって、みんな猛ダッシュで前に入っていく。江坂のシュートのように前に入りすぎず、少し止まって良い所でシュートを打ったような工夫というか、一生懸命になる気持ちは分かるけど、一歩引いて味方がどこに入ってるのかを見た上で、違う選択をできてくるとクロスをどこに上げても人がいるという状態ができるのが理想」と改善点を話した。
これで通算19失点となり、リーグ最少失点の座はアビスパ福岡(18失点)に譲ったが、試合数より少ない失点数はこの2チームのみ。決定機を作る部分に問題を抱える試合もあるが、このゲームではチャンスに仕留め切れなかったことで勝ち点3を奪えなかった。新戦力のオランダ人FWブライアン・リンセン獲得でオランダの名門フェイエノールトとクラブ間合意はしているが、フラストレーションの残る試合になった。