南野のウイング起用は除外? 日本代表OBが推奨する森保JのカタールW杯「本大会メンバー26人予想」

栗原勇蔵氏が推奨するワールドカップメンバー【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
栗原勇蔵氏が推奨するワールドカップメンバー【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

【専門家の目|栗原勇蔵】怪我がちの酒井は選ばず 冨安と伊藤をサイドバックに起用

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグでスペイン(同6位)、ドイツ(同11位)、コスタリカ(同34位)と対戦する。現地時間6月23日に国際サッカー連盟(FIFA)から大会登録メンバーを従来の23人から26人に変更することが正式発表(予備登録の上限も35人から55人に拡大)され、元日本代表DF栗原勇蔵氏がカタール行きを推奨する26人を選んだ。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 ディフェンスには1対1に負けない選手を置いて、中盤は機動力重視。とにかく動いてもらう。サイドと、最前線の選手はスピードをマストの条件として考えました。

【GK/4人】
権田修一(清水エスパルス/33歳)
シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/30歳)
鈴木彩艶(浦和レッズ/19歳)
川島永嗣(ストラスブール/39歳)

 GKの顔ぶれはほぼ決まっていて、権田は確定も確定。シュミットも間違いないでしょう。新戦力は少し選びづらいかもしれないですけど、僕ならU-21日本代表でもプレーしている鈴木彩艶を入れます。身体能力が高く、状況を一変できるキック力も備えていて、今後2回、3回とW杯に出場できる選手。たとえベンチからでも大会を肌で体感することは大事だと思います。川島がベテランと言われますが、権田も十分にベテランですから。登録メンバー枠が26人に拡大されたことで、川島にはメンタル面でチームを支えてほしいところです。

【DF/8人】
冨安健洋(アーセナル/23歳)
吉田麻也(サンプドリア/33歳)
板倉 滉(シャルケ/25歳)
谷口彰悟(川崎フロンターレ/30歳)
山根視来(川崎フロンターレ/28歳)
長友佑都(FC東京/35歳)
伊藤洋輝(シュツットガルト/23歳)
菅原由勢(AZ/21歳)

 酒井宏樹は実力のある選手ですが、怪我(右足第5中足骨の手術)の不安を抱えているので、入れない想定で考えました。センターバック(CB)は冨安、吉田、板倉、谷口の4枚は堅いと思います。ベテランの長友は6月シリーズで食らいつく姿勢を見せて、長友を寄せ付けないような若手もいない。CBとサイドバック(SB)をできる伊藤、両SBをこなせる菅原を選びました。最終ラインは対世界を意識して、伊藤と冨安がサイド、板倉と吉田がCBとサイズがある並びがいいと思います。

page1 page2 page3

栗原勇蔵

くりはら・ゆうぞう/1983年生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング