森保ジャパンの「新たな武器になる」 日本代表OBが“新鋭コンビ”に期待…「みんながワクワクする」三笘薫をどう生かすか?

11月のカタールW杯へ「伊藤と三笘、伊藤と前線の連係を深めていけば…」

 ガーナ戦では伊藤がポジションを意識し、適度な距離感を保ちながら三笘が勝負できる空間と時間を確保。「伊藤は三笘よりやや内側のポジションを取り、相手の1人を引き付ける役割を担えば十分だ。その位置であれば、守備に戻る際も最短距離で行ける。ガーナ戦では、伊藤がそのポジショニングをしていたし、あれは正解」と説明を加えた。

 金田氏は、森保ジャパンを進化させる鍵として、左サイドで輝いた三笘と伊藤の新鋭コンビを指名。188センチのサイズに加え、左足の正確なキックもセールスポイントとする伊藤もキーマンになり得ると語り、11月のカタール・ワールドカップ(W杯)に向けて大きな期待を抱いている。

「伊藤の左足のキックは魅力的。三笘より少し内側にポジションを取ってくれれば、前線と左に開いた三笘、逆サイドとさまざまなコースへの効果的なパスを狙える。三笘のドリブル突破力だけでなく、伊藤の左足のキックも生かし、相手のカウンターに備えてチームの守備強度も保つことが可能だ。伊藤と三笘、伊藤と前線の連係を深めていけば、左サイドは日本の新たな武器になる。そこはぜひ突き詰めてほしい」

 6月シリーズで3試合を戦い終えたなか、14日には最終戦となるチュニジア戦を控えている。三笘、伊藤が再びコンビ起用されるのか。あるいは別の組み合わせを試すのか。森保監督の選択にも注目が集まる。

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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