「沈黙が印象的だった」 ブラジルメディアが6万人超国立の”新型コロナ対策”を報道「ポルトガル語を含めアピール」

ブラジル戦には6万人を超えるサポーターが観戦に訪れた【写真:高橋 学】
ブラジル戦には6万人を超えるサポーターが観戦に訪れた【写真:高橋 学】

ブラジル戦は多くの観客が押し寄せた

 日本代表は6月6日に国立競技場でブラジル代表とキリンチャレンジカップを行い、0-1で敗れた。6万人以上が詰めかけたスタジアムだったが、ブラジルメディア「グローボ」では「沈黙が印象的だった」として、新型コロナウイルス対策で声援などの自粛が求められたスタジアムをレポートした。

 ブラジルが日本国内で試合をするのは2002年の日韓ワールドカップ(W杯)以来の約10年ぶりであり、日本代表と日本国内で試合をするとなると01年のコンフェデレーションズカップまでさかのぼる。

 そうした試合だったが、レポートでは「日本の当局は、スタジアム内で大声を出すことや口笛を吹くことを禁止している。このルールは、会場に貼られたポスターや大型スクリーン、拡声器などで、ポルトガル語を含め強くアピールされた。この親善試合には6万2000人以上の観客が集まったが、拍手や太鼓、旗振りがあったが静粛にという要請は尊重された」と報じられた。

 その上で「後半、日本のサポーターが歌い始めると、スクリーンに沈黙を求めるメッセージが映し出される珍しいケースもあった。途端にスタンドの音量が落ちた。日本のスタジアムの沈黙が印象的だった。しかし、それは日本代表への関心や支持がなかったわけではなく、むしろ新型コロナウイルス対策に敬意を表してのことだった」とされた。

 すでに海外のスポーツイベントでは声援のあるスタジアムが戻り、それがスタンダードになっている中での日本の新型コロナ対策だけに、“特筆すべきもの”とブラジルメディアの目には映ったようだ。

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