松井大輔、森保ジャパンの2選手を絶賛「すごくいい人材」「憎たらしかったのでは」 “唯一の気がかり”は?
パラグアイ戦は「勝つのは当たり前」、次のブラジル戦がW杯に向けて重要と力説
日本代表は6月2日に行われた国際親善試合でパラグアイ代表に4-1と快勝した。この試合を見たJ3のY.S.C.C.横浜に所属する元サッカー日本代表MF松井大輔が、自身のYouTubeチャンネルを更新し、感想を語っている。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
日本とパラグアイは、2010年に開催された南アフリカ・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でも対戦。PK戦の末に日本が敗れたこの試合に出場していた松井は、今年のW杯の出場権も逃しているパラグアイ代表について、「旅行に来た感じ」と表現。その理由について、「W杯の本戦で戦うような気迫あふれるプレー、南米特有のずる賢さ、ぎらついた試合運び、絶対に負けてはならないという気持ちがまったく見えなかった」と振り返った。
それでも、「日本にとっては、キリンチャレンジの相手として良かった。なぜかと言うと、攻撃のバリエーション、フォーメーション、いろいろなものが試せた。初招集の選手や(代表に)戻ってきた選手を試すことで、オプションも増えることがある。だから、すごく良かったと思う」と指摘。森保ジャパンで起用される機会の少なかった選手たちをテストする絶好の機会になったと振り返った。
そして、初招集ながら左サイドバック(SB)で先発し、後半はセンターバックを務めたDF伊藤洋輝(シュツットガルト)、所属するフランクフルトでUEFAヨーロッパリーグ(EL)を制し、昨年11月以来の代表招集となったMF鎌田大地の2人を特に評価した。
伊藤については「ジュビロにいた17歳の時から噂は聞いていた」と明かし、「後半は何回かパスミスもありましたが、初招集初先発で堂々としたプレーができていたのではないか。課題は自分のなかで残っているかもしれませんが、初めての試合では、自分は何もできなかった。比較すると、落ち着いていたなと思いますし、今後、SB、センターバックでどんどんスタメンに切り込んでいってほしい。背丈も高いし、CKでも(ゴール前に)入れる。すごくいい人材だと思います」と、今後にも期待を寄せた。
また、これまで1トップ2シャドーのシャドーで起用されていた鎌田についても、「ELで優勝している自信がある。ボールを受ける時の相手選手との間合い、空間察知能力は、田中碧選手に似た感じ。察知しながら、ボールを前に(運べる)。守備もできるし、背丈もあって、パラグアイの選手を翻弄していた。上手かった。ペナルティーエリアの中でも落ち着き払ったプレーが、相手からしたら憎たらしかったのではないか」と、称賛の言葉を並べた。
鎌田は、今シーズン限りでフランクフルトを退団する可能性が報じられているが、「6月、7月のメルカート(移籍市場)で、どこに行くか。試合に出られるかが変わってくると、W杯にどんな影響が出るか分からないが、この調子をずっと維持できれば、ポジション争いもすごくチャンスがあると思う」と、移籍先の選択がW杯に向けて鍵になると語った。