南米のパラグアイ相手に優勢に試合を進めて白星

　日本代表はカタール・ワールドカップ（W杯）に向けた強化試合として2日に札幌ドームでパラグアイ代表と国際親善試合で対戦。攻撃的なサッカーを展開した日本が4-1の勝利を収めた。

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　日本はW杯アジア最終予選を突破してから最初のゲームになった。森保一監督が前日会見で、予選での主力を6日のブラジル戦に起用する意向を話したとおり、主将のDF吉田麻也、アンカーのMF遠藤航以外は全体的に控えが多かった選手や代表復帰になった選手の多いスタメンになった。

　それでも、日本はW杯南米予選で敗退したパラグアイを試合開始から押し込む展開に持ち込み、立ち上がりの時間帯に遠藤がコーナーキックのこぼれ球を至近距離から狙うも枠外。前半11分には左サイドのペナルティーエリア近くでボールを持ったFW三笘薫が、鋭いフェイントで縦に突破してラストパス。そこにMF鎌田大地が入り込んで合わせたものの、シュートはゴールポスト直撃で惜しくもゴールとはならなかった。

　その後もセットプレーで攻撃参加した初招集の長身DF伊藤洋輝がヘディングで狙うなど日本の攻勢は変わらずだったが、先制ゴールはなかなか生まれず。逆に距離のあるところから強烈ミドルが日本ゴールを襲う場面もあったが、GKシュミット・ダニエルが落ち着いて弾き出した。

　そして前半36分、日本は伊藤からの縦パスをセンターサークル内でFW浅野拓磨が相手を抑えて受け、そのボールをフォローしたMF原口元気からのスルーパスを受けた浅野がそのまま持ち込んでGKとの1対1で冷静に浮かせてゴール。さらに同42分には右サイドからFW堂安律が左足で鋭いクロスを供給すると、中盤から入り込んだMF鎌田が相手と競り合いながらゴール。日本が2-0とリードを奪って前半を終えた。

　森保監督は後半から吉田、遠藤、浅野に代えてMF板倉滉、DF中山雄太、FW前田大然を投入。板倉がアンカー、中山が左サイドバックに入り伊藤がセンターバックにシフト。前田はそのまま最前線に入った。

　全体に日本がゲームを支配していた後半14分、中山のパスがカットされたところからそのままカウンターを受けてFWデルリス・ゴンサレスにミドルを決められた。しかし、直後の同15分、原口が相手を引き付けてペナルティーエリア内の三笘に回すと、ボールを受けた三笘はGKとの1対1を余裕のあるループシュートで決めて3-1に。すぐにリードを2点に戻した。

　攻撃の手を緩めない日本はパラグアイ陣内でゲームの大部分を展開し、同24分には堂安のスルーパスにペナルティーエリア内へ飛び込んだ鎌田が相手GKに倒されてPKを獲得。しかし、このPKは堂安が狙うも相手GKにセーブされ、こぼれ球に詰めたDF山根視来も押し込めず追加点の機会を逸した。ここで堂安はMF久保建英と交代になった。

　攻撃の手を緩めない日本は同40分、途中出場のMF田中碧がミドルを決めて4-1にリードを広げて試合は終了。カタールW杯までの貴重な強化の機会になる6月シリーズ4試合のスタートを勝利で飾った。