ファン・ハール戦術の解体に苦心するモウリーニョ 「20人の新戦力とゼロから始める方が簡単」

「自分たちのためにあえて難しい目標を設定」

「私にとっては初めての経験ではない。どこへ言っても状況にうまく対処する必要があった。それは大きな問題にはならない。みんな、何か大きなことを期待する。それは初めてのことではないし、正直に言ってもう慣れている。クラブに期待をもたらすのが好きなんだ。選手も同じように感じてくれたらうれしい。キャリアの中で何度か、非現実的な目標を立てた、なぜなら、それを成し遂げることによってチームを新しく、思いがけないレベルに押し上げることができるからだ。ポルトやインテルでUEFAチャンピオンズリーグを勝ち取ったのがいい例だ」

 ポルトとインテルでの欧州制覇について、「その2つはどちらも予測していないものだったし、とてもリスクのある目標だった」と振り返ったモウリーニョ監督。「おそらくマンチェスター・ユナイテッドの1年目から優勝するということも、同じようなことかもしれない。しかし、私はその目標を気に入っている。傲慢だと言う人もいるだろうが問題ない。自分たちのためにも、あえて難しい目標を設定するべきだと思っている」とイバラの道を進む覚悟は決まっている。

 リスクを冒して、名門復活を目論むモウリーニョ監督。例年にも増して群雄割拠となっている今季のプレミアリーグで、その野望を実現させることはできるのだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング