レアル・マドリードがリバプールに3発快勝 先制点のロナウドはCL最多得点まであと「1」

週末のクラシコに弾みをつける勝利

 レアル・マドリードは22日、UEFAチャンピオズリーグ(CL)グループステージ第3節の敵地リバプール戦で3-0と快勝した。先制点を挙げたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、同クラブのレジェンドである元スペイン代表FWラウールが持つCL最多得点記録にあと1点と迫った。
 レアル・マドリードがレベルの違いを見せつけた。序盤はホームのリバプールが攻勢に出るも前半23分に先制のゴールネットを揺らす。コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの巧みなループパスにロナウドが右足ボレーで合わせて先制点を挙げた。
 この圧巻のゴールは、リバプールを萎縮させ、ペースを完全に乱した。前半30分、ドイツ代表MFトニー・クロースのクロスにフランス代表FWカリム・ベンゼマがヘディングで合わせ追加点。さらに前半41分、コーナーキックのこぼれ球を再びベンゼマが押し込み、前半で3点差と試合を決定づけた。
 一方、リバプールは後半開始からイタリア代表FWマリオ・バロテッリに代えてイングランド代表MFアダム・ララーナを投入するも得点には結びつかず。レアルは後半途中でエースのロナウドをベンチに下げるなど、余裕を持った試合運びで危なげなく勝利を手にした。これでレアルはグループステージ3戦全勝となった。
 ロナウドはリーグ戦でも8試合で15得点と、異次元のパフォーマンスを披露している。さらに、スペイン代表MFイスコ、クロアチア代表MFルカ・モドリッチは縦横無尽にハードワークを惜しまず。クロースは落ち着いたゲームメイクを展開するなど、今のレアルは各選手の役割がはっきりしており、効率化を極めた堅守速攻サッカーを体現している。
「私たちは自信にあふれ、成熟したチームだ。最高のパフォーマンスだったよ。序盤から良質な守備で、彼らのインテンシティーを封じ、クオリティーの高いプレーを見せた。非常に重要な勝利だ。最高の環境で素晴らしいサッカーをすることができたからね」
 試合後のインタビューで名将カルロ・アンチェロッティはそう発言している。また、今週末にある大一番についても触れた。
「クラシコはどちらも最高の状態で望むことになった。最高の試合になるだろう。幸運にも私はその試合の観戦チケットを持っているがね。現在はコンディションの調整に励まなければならない。土曜日に向けて競争的なチームをつくり上げていく」
 銀河系軍団に悲願の「ラ・デシマ」(欧州CLの10度目の優勝)をもたらしたイタリア人指揮官は、伝統の一戦に向け、静かな闘志を燃やした。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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