権田修一、W杯で勝つGKへ 目の肥えた清水サポーターに感謝、「ため息」も成長の糧

日本代表のGK権田修一【写真:高橋 学】
日本代表のGK権田修一【写真:高橋 学】

どの試合も“一戦必勝”、自然体で臨むオーストラリア戦

 日本代表GK権田修一(清水エスパルス)が3月20日のオンライン取材に対応。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のオーストラリア戦(24日)、ベトナム戦(29日)を控えるなかで自身の成長について言及し、目の肥えた清水サポーターの存在を挙げながら「エスパルスに入って良かった」と語った。

 敵地でのオーストラリア戦に勝利すれば、日本の7大会連続W杯出場が決まる。プレッシャーが懸かる大一番だが、権田は「これまで2次予選も親善試合も、試合の大小を感じることなくやってきた。タジキスタン、キルギス、どれも自分にとってはビッグマッチだった。昔から、この試合が大事だと優劣をつけるといいことがない」と明かす。

 どの試合も“一戦必勝”の心構えで臨んでおり、「今も、昨日の神戸戦までは神戸戦のことを考え、終わって中4日で次はオーストラリアが相手だというくらいの心境。これを意識してそうしようとしているのではなく、自然とそうできているのは、自分の中でこうやって落ち着いて夜も寝れて、ご飯も食べてと普通にできているのがいいことだと思う」と続け、浮き足立つこともなく自然体で準備を進めている。

 そんな権田の成長を支えているのは清水サポーターだという。「エスパルスに入って良かったのは、静岡、エスパルスのサポーターは見る目が厳しい。特にホームだと、パス1本、ロングキックが通らないとため息が聞こえる。そういう目の肥えたサポーターがいる中でできている」と、成長の機会を与えるサポーターに感謝の念を示す。

「日本の中ならプレーした3チームの中で、自チームのプレーに対してため息が出ることはなかったので、そういう中でやっていたビルドアップなんか、昔は考えたこともなかった。守ればいいでしょと思っていたので。サイドバックのところに落とすボールを蹴るようなチャレンジもしている。神戸戦やここ何試合かは、そこでロストして、あまり上手くいかず割り切ったこともあったので、もっとやらないといけない。代表は成長させてくれる場。もし代表活動がなければこんなに成長しようと思わなかったかもしれない。代表で勝つため、ワールドカップで勝つGKになるため何ができるかと日々やっていられている」

 W杯で勝つGKへ――。清水サポーターとともに権田はさらなる高みを目指す。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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