アラン・シアラー氏はトッテナム戦のハットトリックを「驚異的」と脱帽

　イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、現地時間3月12日のプレミアリーグ第29節トッテナム戦（3-2）で今季初のハットトリック達成でチームを勝利に導いた。元プレミアリーグ得点王のアラン・シアラー氏は、「3つのゴールすべてが特別」と多種多彩なパターンからチームの全得点を叩き出したロナウドを称賛している。英公共放送「BBC」が報じた。

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　圧巻のゴールショーは弾丸のようなミドルシュートから始まった。

　前半12分、ペナルティーエリアの手前でMFフレッジからパスを受けたロナウドは相手からのプレッシャーがないとみるや、思い切りよく右足をひと振り。放たれたボールはそのままゴール左隅へ突き刺さった。

　1-1と同点とされた後の同38分には左サイドで抜け出したMFジェイドン・サンチョの折り返しにゴール前で合わせ、2点目をゲット。年齢を重ねて9番のポジションでプレーするようになったロナウドらしい的確なポジショングから抜け目なくゴールを奪った。

　そして、再び同点とされて迎えた後半36分、試合を決める決勝点はDFアレックス・テレスが放った右コーナーキックから生まれた。ゴール前に走り込んだロナウドはMFマット・ドハーティに競り勝ち、力強いヘディングシュートをゴールへ叩き込んだ。ロナウドの活躍によってマン・ユナイテッドは3-2で接戦を制している。

　元プレミアリーグ得点王のシアラー氏もロナウドのゴールパターンの多彩さには脱帽といった様子だ。「彼のハットトリックは驚異的。彼のパフォーマンスには唖然とさせられた」と語り、3つの得点それぞれで発揮されたロナウドのクオリティーについて分析している。

　1点目のミドルシュートについては「（寄せきれなかった）エリック・ダイアーに責任があるかもしれない」と守備側にも問題点があったと指摘したうえで、「やはり、あそこからゴールの隅に決めるには信じられないほどのスキルとテクニックが必要」とロナウドのシュートの正確さを称えた。