元ウクライナ代表MFレブロフ、侵攻を受ける母国に帰還して戦う意向 「私は手に銃を持つ」

元ウクライナ代表MFセルゲイ・レブロフ氏【写真:Getty Images】
元ウクライナ代表MFセルゲイ・レブロフ氏【写真:Getty Images】

レブロフ氏は「私たちはサッカーのことを考えていない。国を守ることを考えている」と明言

 かつてイングランド1部トッテナムやウェストハムで活躍した元ウクライナ代表MFセルゲイ・レブロフ氏は、現在、UAE1部アル・アインの監督を務めている。彼の母国であるウクライナはロシアの侵攻されている状況にあり、レブロフ氏はシーズン終了後にはウクライナに入り、国を守るために戦う考えを示した。英紙「インデペンデント」が報じている。

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 昨年6月にレブロフ氏が監督に就任したアル・アインは現在、2位のアル・ワフダに勝ち点差「4」をつけて首位に立っている。かつてウクライナ代表として国際Aマッチ75試合を戦ったレブロフ氏は、シーズン終了後には2月24日からロシア軍の侵攻を受けている母国に帰り、ウクライナを守る戦闘に加わる考えを語った。

「今、私にはここで仕事があるが、シーズン終了後には周囲の人たちと一緒に、すぐに国に戻る。可能な限り早く、私は行くよ。そして戦うんだ」と言及。同時に、「もちろん、私たちは今、サッカーのことを考えることなんてできない。国を守ることを考えている。私はウクライナの人々、兵士、国を守ろうとしている人たちを誇りに思う。私たちは正しい側にいるが、自由を得るためには戦わないといけないんだ」と口にしている。

 そして、実際に銃を手にして戦地に立つ悲壮な覚悟を示した。

「もちろん、私は手に銃を持つよ。私たちは生き残る。私たちは勝利する。譲歩することはない。(ロシア大統領の)プーチンも、譲歩する考えはないようだからね。彼はキエフを侵略し、私の国を占領することしか頭にない。譲歩に関心はなく、私たちは最後まで人々のために戦うよ。私たちは国のために戦うんだ。自分たちの運命を自分たちで決め、他国の人間に国を運営されたり、何をするか言われたくはないんだ」

 ウクライナでは、3月2日に2人の若いサッカー選手が亡くなるなど、多くのアスリートがこの戦闘の中で帰らぬ人となっている。UAEリーグは10日から12日に行われる第19節と15日に行われる延期試合をもって、シーズンが終了。レブロフ氏の率いるアル・アインは、12日のアル・ワフダ戦が最終戦となっている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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