“長友限界論”に金田喜稔が持論 「先発失格かというと、そうとも言い切れない」

中国戦で先発出場した日本代表DF長友佑都【写真:高橋 学】
中国戦で先発出場した日本代表DF長友佑都【写真:高橋 学】

長友のスタメン落ちについて「これまでの起用法などを見ても可能性は低い」

 森保一監督率いる日本代表は、1月27日にホームで行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第7節の中国戦で2-0と勝利した。スタメン出場したDF長友佑都(FC東京)の起用法を巡って議論が巻き起こっているなか、「天才ドリブラー」として1970年代から80年代にかけて活躍し、解説者として長年にわたって日本代表を追い続ける金田喜稔氏が持論を展開した。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

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 最終ラインで左サイドバック(SB)の定位置を確保している35歳のベテランDF長友は中国戦でもスタメン出場。最終予選で7試合連続スタメン出場を続け、後半13分に24歳DF中山雄太(ズウォレ)と交代した。

 長友から中山に途中交代する流れは最終予選の第3節サウジアラビア戦(0-1)から継続しており、今回で5試合連続。中国戦で途中投入された中山が絶妙なクロスからFW伊東純也(ヘンク)のゴールをアシストしたこともあり、中山をスタメンに推す声も強まっている。また長友、FW南野拓実(リバプール)の左サイドは機能不全の傾向が続いており、「左サイドは今のところ機能していないし、崩しのバリエーションを増やさないといけない」と金田氏も改善ポイントに挙げた。

 金田氏は「日本が4連勝した状況のなか、徐々に中山のいいプレーが増えている。先発でもおかしくないと思う」と前置きしつつ、長友のスタメンは揺るがないと予想している。

「では、長友は先発失格なのかというと、そうとも言い切れない。いじれないと思う。森保監督とすれば『負けてないのになんで?』となるだろうし、負けていても代えないのかもしれない。4連勝しているのも大きいが、長友を途中で代えることはあっても、先発から外すことは、これまでの起用法などを見ても可能性は低いと思う」

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金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

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