日本に完敗した中国、「大国がまたもや失敗」とスペイン注目「間違いなくまた後退した」

DF板倉滉とマッチアップするFWチャン・ユーニン【写真:高橋 学】
DF板倉滉とマッチアップするFWチャン・ユーニン【写真:高橋 学】

日本に0-2と敗れた中国、W杯自動出場権獲得となる2位入りの可能性消滅

 中国代表は1月27日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選・第7節の日本戦で0-2と敗れた。この敗戦でグループ2位入りの可能性が消滅し、今後は3位入りでプレーオフ進出を目指す中国について、「大国がまたもや失敗」とスペイン紙「AS」が報じている。

 中国は前節までのアジア最終予選グループBで1勝2分3敗(5位)で日本戦を迎えたなか、前半11分にPKで先制を許すと、後半16分にはFW伊東純也に追加点を決められ敗戦。シュート数で2対14と日本に圧倒されるなど、攻め手を見いだせずに試合を落とした。

 日本は勝ち点15に伸ばして2位をキープした一方、中国は勝ち点5の5位で、W杯自動出場権獲得となる2位入りの可能性が消滅。中国に残された道は3位に食い込み、プレーオフ進出となるが、3位オーストラリア(勝ち点14)とは勝ち点9差。残り3試合であることを考えると、W杯出場へのハードルは高い。

 2位入りはすでに逃しているなか、「大国がまたもや失敗」と伝えたのはスペイン紙「AS」だ。「世界で最も人口の多い国が、美しいゲームで成長し、最高の選手に近づこうとする試みは、間違いなくまた後退した。ワールドカップの出場権を獲得するにはまだ足りない。実際、100年近いワールドカップの歴史の中で、中国チームが出場したのは2006年の1回だけである」と記している。

 また「連盟や国身が国内のサッカーを改善しようという試みも不十分なままだ。スーパーリーグの長期プロジェクトとして、ヨーロッパのスター選手を大金で獲得して始まったものは、結局バブルがはじけ、思ったように代表チームが進歩することはなかった」と続け、国内サッカーの強化とともに、中国への帰化を推進する動きも今のところ結果につながっていない現状に触れていた。

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