森保監督、中国戦勝利もサウジとの“首位攻防戦”を警戒 「別次元の高いレベルで戦うことを覚悟」

日本代表の森保監督【写真:高橋 学】
日本代表の森保監督【写真:高橋 学】

中国戦のイメージ共有とチームの総合力アップに森保監督は手ごたえ

 日本代表の森保一監督は、1月27日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第7節の中国戦に2-0で勝利したことをポジティブに捉えつつも、2月1日に首位サウジアラビアと激突する一戦を「別次元の高いレベルで戦うことを覚悟しなければ」と語った。

 森保ジャパンは昨年9月、10月、11月と2試合ずつ行われたW杯アジア最終予選の6試合を4勝2敗で終えた。その結果、首位の5勝1分の勝ち点16で首位サウジアラビアから4ポイント差の2位。3位オーストラリアが勝ち点11で迫るなかで中国戦のキックオフを迎えた。

 その2敗は1戦目のオマーン戦と、3戦目のサウジアラビア戦。つまり、2試合セットの初戦だった。まして今回は、Jリーグでプレーする選手はシーズンオフから明けたタイミングのため、コンディションの低い状態から国内組のみで合宿をスタート。海外組でも、ウィンターブレイクのあったリーグや、新型コロナウイルスの影響で満足なトレーニングができなかった選手など、状況がバラバラだった。

 それだけに森保監督は試合後に「選手たちも今回コンディションがまちまちで、所属チームから入る、オフから代表活動に入るなか、イメージを共有してチームで機能するために連係、連動することをコミュニケーションを取って戦ってくれた」と、この中国戦に向けてできる限りの準備をしてきたことに対し、選手への感謝を語った。

 試合内容自体は、かなりボール保持の時間が長く、ゴール前に進出してのビッグチャンスの数に多少の物足りなさはあったものの、相手には有効な攻撃をほぼ許さなかった。これまで1点差の試合が続いたなか、複数得点差の勝利も収め、「最終予選の1試合目は非常に難しい戦いだった。結果的にも2敗しているのは初戦だった。サウジ戦に向け、この中国戦で良いイメージの共有ができ、チームの総合力も高めて臨めるのはポジティブなこと」と話している。

 しかし、森保監督はサウジアラビアとの“首位攻防戦”を楽観視していない。

「サウジ戦は今日よりインテンシティーもテンションも高いものになると思う。別次元の高いレベルで戦うことを覚悟しなければいけない」

 日本が首位サウジアラビアを射程圏内に収め、W杯へ前進する勝利を収められるのか。あるいは、オーストラリアとの3位争いで再び厳しい立場になると予想される引き分け以下になってしまうのか。2月1日に埼玉スタジアムで迎える決戦は、森保ジャパンにとって最大級のビッグマッチになる。

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