カタールW杯、広報部責任者が有観客開催に自信 安全開催への感染拡大防止プランは?

広報部門責任者のファティマ・アルネイミさん【写真提供:カタールW杯組織委員会】
広報部門責任者のファティマ・アルネイミさん【写真提供:カタールW杯組織委員会】

W杯本大会でブースター接種を義務付けるかは未定

 カタールではビザの発給に新型コロナウイルスのワクチン接種2回を原則義務付けている。アラブカップでは入場者に対し、2度のワクチン接種、そして新型コロナウイルス接触確認アプリ「イテラーズ」で陰性を示す緑色のサインを提示することを義務化。手荷物検査場やゲートなどスタジアムの各セクションで、アプリの提示が厳格に要求された。この観戦拡大防止策が今回のベースとなる。

 W杯のプレ大会的な位置付けとなった16か国参加のアラブカップは、果たして成功だったのか。ファティマ氏は、「大会の成功については数字で見ていきましょう。カタール対UAEの準々決勝はカタール史上最高の入場者を記録しました。6万3000人は歴史的な数字です。入場券の販売枚数も50万枚です。感染防止措置を含めて、強い手応えを感じています」と語る。

 大会期間中のカタールの新型コロナの新規感染者は1日あたり100人台で推移。関係者によると、病床率も逼迫していなかったという。すでに3回目のブースター接種も開始されている。W杯本大会では、感染者は3回目の接種を義務付けられるのだろうか。

「W杯本大会の観戦者でブースター接種が必要とするかは未定。FIFA(国際サッカー連盟)や関係省庁と連携して、最適なガイドラインを策定することになります。我々は不安定な時代を生きています。FIFAと連携しながら、誰にとっても安全なW杯を開催することが最重要事項です」(ファティマ氏)

 今年3月には組み合わせ抽選会や大会マスコットの発表があるなど、開幕までのイベントは続く。

「残り1年で、世界のワクチン接種率も変わってくると思います。安全に開始するための努力を尽くしていきます。コロナの時期の終焉をW杯の舞台で、フットボールを通じて世界の人々と祝うことができると信じています」

 広報部門責任者のファティマ氏は力強く話していた。

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