セルティック前田大然、人種差別的被害か 「ネット上で偏見の標的」と英メディア報道

セルティックへの期限付き移籍したFW前田大然【写真:小林 靖】
セルティックへの期限付き移籍したFW前田大然【写真:小林 靖】

前田のウィキペディア上に悪質な文言、偽のツイッターアカウントも開設

 J1横浜F・マリノスからスコットランド1部の名門セルティックに期限付き移籍した日本代表FW前田大然が、ネット上で偏見と人種差別の標的にされたと英メディアが報道。何者かによって、前田のウィキペディア上に人種差別的な文言が書き加えられるなどの被害を受けたという。

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 前田は21年シーズンにJ1リーグで23ゴールを挙げ、川崎FWレアンドロ・ダミアンと並んで得点王に輝くなど存在感を発揮。昨年12月31日に川崎フロンターレの日本代表FW旗手怜央、ガンバ大阪のMF井手口陽介とともに移籍が発表され、背番号「38」のユニフォーム姿をお披露目している。

 新天地での活躍に期待が集まるなか、英紙「ザ・サン」スコットランド版は「前田大然が、ネット上で偏見と人種差別の標的にされている」と報道。記事によると、前田のウィキペディアページに何者かが編集を加え、フルネームには”Daizen Jap Hun Skelper Maeda”と人種差別的な文言が加えられていたという。

 ページ内には、レンジャーズへ攻撃的な発言をしたとする偽の主張や「彼は犬を食べるFC」といったコメントが追記されていたほか、偽のツイッターアカウントが開設される被害にもあった。英紙「デイリー・レコード」によると、ウィキペディアページへの編集は1月2日に発見され、その後削除された。

 前田に対する悪質性の高い被害を受け、スコットランドサッカーサポーター協会のアンディ・スミス会長は、「これは許容される範囲を超えたもの。スコットランドのサッカーは、あらゆる種類の部族主義から脱却する時が来た。宗教や人種に対する軽蔑的な発言は許されない」とコメントし、遺憾の意を表している。

 セルティックの日本人選手に対する差別的な被害を巡っては昨年8月、レンジャーズサポーターがFW古橋亨梧を軽蔑する内容の歌を口にしている動画が、ソーシャルメディア上で拡散し物議に。英国内で波紋を広げることになったが、またしても同様の被害が起きてしまったようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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