イングランドの失態にウェールズが狂喜乱舞 英国ライバルの敗退は蜜の味?

イングランドがアイスランドに1-2と歴史的敗戦 16強で姿を消す

 イングランドは27日、欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でアイスランドと対戦し、1-2と歴史的な敗戦を喫した。サッカーの母国が屈辱的な逆転負けによって大会から早々と姿を消すことになったが、これは同じ英国4協会のライバルには大きな喜びになったようで、この試合を観戦していたウェールズの選手が、イングランドの失点に歓喜を爆発させていたと、英紙「デイリー・ミラー」が報じている。

 ウェールズは25日に行われた決勝トーナメント1回戦の北アイルランド戦で1-0の勝利を収め、ベスト8進出を決めていた。

 記事に載せられた動画では、ウェールズの選手一同はイングランド戦をホテルに設置されたスクリーン越しに観戦。前半4分にPKで先制点を取られていたアイスランドが、同6分にMFギルフィ・シグルドソンが同点弾を決めると、ウェールズの選手たちは狂喜乱舞。飛び跳ねて抱き合い、輪を組んで大合唱するなど、自分たちの勝利にも劣らぬ喜び様でアイスランドのゴールを祝った。

 プレミアリーグのアーセナルで活躍するMFアーロン・ラムジーも、イングランドのクラブに籍を置きながら、アイスランドの得点に有頂天となり、カメラに満面の笑みで叫び声を上げていた。

 イングランドの敗退により、ウェールズは英国勢で唯一ベスト8へ駒を進めたチームとなった。グループステージの直接対決ではイングランドに惜敗していたことから、ライバルの早期敗退に一層の喜びを感じていたのかもしれない。多くのタレントを揃えながら、低迷から抜け出せないまま大会を後にしたイングランドに反して、EURO初出場のウェールズの快進撃はいまだ止まるところを知らない。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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