浦和DF宇賀神、葛藤と本音を告白 「『僕じゃないんじゃないですか?』と話をしに行こうと」

天皇杯準決勝でゴールを決めたDF宇賀神友弥【写真:Getty Images】
天皇杯準決勝でゴールを決めたDF宇賀神友弥【写真:Getty Images】

今季限りで浦和を退団する宇賀神、天皇杯準決勝に向けて揺れた思い

 浦和レッズの元日本代表DF宇賀神友弥は、18年間を過ごしたクラブと今季限りでの契約満了が発表されたなか、12月12日の天皇杯準決勝セレッソ大阪戦で決勝ゴールを決めた。試合後には、自身にとっての埼スタラストゲームと、それに至るまでの葛藤を語った。

 宇賀神は中学入学と同時に浦和ジュニアユースに加入してユースにも昇格し、高校年代までの6年間を過ごした。しかし、トップ昇格は叶わずに流通経済大学へ。そこでは「浦和以外のクラブに入って、浦和を倒してやる」という意気込みでトレーニングに打ち込んだが、なんとその浦和からトレーニング参加のオファーと、最終的には入団オファーが届いた。その結果、浦和のクラブ史の中で初めてユース出身の大学経由トップ入りという経歴の選手になった。

 そこから少しずつチームの中での地位も確立しながら、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下で左サイドのレギュラーを獲得。多くのシーズンで自分のポジションに新たな選手が補強される状態だったが、その競争に打ち勝ってポジションを確保してきた。しかし、プロ入り12シーズン目となった今季、リカルド・ロドリゲス監督の就任初年度は出場機会も減少し、今季限りでの契約満了が発表されて退団が決まっていた。

 11月27日にはホーム最終戦の清水エスパルス戦でサポーターに挨拶し、今月4日にはリーグ最終戦の名古屋戦で途中出場して、1つの歴史に終止符を打ったように見えた。それは本人も同じだったようで、このC大阪戦でのスタメンまでには、強い葛藤と乗り越えた思いがあったことを明かした。

「正直なところ、名古屋戦で自分のピッチ上での役割は終わったんじゃないかという気持ちがあった。ただ今週の練習をするなかで、自分のスタメンがあるんじゃないかとなった時に、少し気持ちを切り替えるのが難しい時間が何日間かあって、監督に話をしようかと思った時期もあった。来季も見据えたうえで、トーナメントを勝ち抜くのは来年も浦和に残る選手にとって貴重な経験。これを掴み取ることで計り知れないほど成長できる。『僕じゃないんじゃないですか?』と話をしに行こうと思った時期もあった」

 そうした葛藤を抱えた宇賀神の脳裏に浮かんだのは、衝突することも少なからずあったサポーターの姿と、「僕の家です」とまで話した埼玉スタジアムでのラストゲームになること。だからこそ「浦和レッズの一員としてサポーターに見てもらう、覚えてもらう機会があるなら、気持ちを奮い立たせて埼スタのピッチに立つことがプロ選手としてやれる最大のパフォーマンスなんじゃないかと思った」と話し、スタメンのピッチに立った。

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