アルゼンチン紙がコパ決勝のブラジル人主審の判定を断罪 ロホ一発退場は「無謀なレッドカード」

2大会連続のコパ決勝PK戦敗退の悲劇に、地元紙が主審の判定に噛みつく

 アルゼンチン代表は26日、1993年大会以来となる優勝を目指してコパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)決勝のチリ戦に臨んだが、0-0で突入したPK戦で1人目のキッカーを務めたFWリオネル・メッシ(バルセロナ)が失敗する悲劇に見舞われて、同カードだった前回大会決勝のリベンジを果たせなかった。またもチリにPK戦の末に敗れる悲劇的な結末を受けて、アルゼンチンで槍玉に挙げられているのはメッシら選手ではなくブラジル人主審のハベル・ロペス氏。地元紙「オレ」では、判定を含めた一挙手一投足を糾弾している。

 試合序盤から主導権を握ったアルゼンチンだったが、前半27分、試合を大きく揺るがす判定が下る。メッシのドリブル突破を身体ごと止めに行ったチリMFマルセロ・ディアスが、この日2枚目の警告を受けて退場処分が下る。その後は両チームがフラストレーションを溜め、MFハビエル・マスチェラーノ(バルセロナ)とMFアルトゥーロ・ビダル(バイエルン)、そしてメッシといった中心選手に次々とイエローカードが提示された。

 そして42分、アルゼンチン国民の不満が爆発する。DFマルコス・ロホ(マンチェスター・ユナイテッド)がビダルを後ろから倒したのが危険なタックルと判断され、レッドカードが提示される。これらの判定に前半終了直後、ヘラルド・マルティーノ監督や両チームの選手がロペス主審のもとに詰め寄る場面もあった。

 それ以上に黙っていられなかったのは、アルゼンチンメディアだった。ロホに対する退場処分を「無謀なレッドカード」と断罪。「ロホは強いチャージでビダルをピッチに打ちつけた。(GKのセルヒオ・)ロメロからは遠かった。しかしロペスはためらわなかった。このファウルで残り時間を10人で戦う羽目になった」と書いている。

 

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