「100%確信がない限り、フラッグは上がらない」 古橋亨梧、前節の“疑惑”の決勝弾に評論家が見解
元選手で、「BTスポーツ」の評論家を務めるクレイガン氏は「オフサイド」と断定
スコットランド1部セルティックの日本代表FW古橋亨梧は、現地時間12月2日に行われた前節のハーツ戦(1-0)で決勝ゴールを挙げた。オフサイドかどうかの議論は今なお続いており、元北アイルランド代表DFは「あれはオフサイドだ。彼はボールの前にいる」と主張している。スコットランド紙「ヘラルド」が伝えた。
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ハーツ戦で3トップの中央に入った古橋は前半33分、見せ場を作る。敵陣で巧みなパスワークを見せたセルティックは、スコットランド代表DFアンソニー・ラルストンが右サイドから鋭いクロスを供給。相手最終ラインの裏を突いて、ニアに飛び込んだ古橋が右足ダイレクトで合わせ、先制ゴールを奪った。
今夏にセルティックに加入した古橋はこれで公式戦14ゴール目、リーグ戦では8ゴール目となった。セルティックはその後、ラルストン、DFスティーブン・ウェルシュ、MFジョタが負傷で交代するアクシデントに見舞われながらも、古橋が決めた1点をなんとか守り切って勝利した。
英公共放送「BBC」などでは、古橋のゴールは「物議を醸す決勝弾」と伝えられ、ラルストンからクロスが入る際の古橋のポジションがオフサイドではないかと、議論が巻き起こっていた。
元北アイルランド代表DFで、英衛星放送「BTスポーツ」の評論家を務めるスティーブン・クレイガン氏は、スコットランドのサッカー専門ポッドキャスト「Go Radio Football Show」で自身の見解を述べている。
「セルティックに負けたのではなく、主審とラインズマン(副審)によるお粗末な判定に負けた感じだね。あれはオフサイドだ。彼はボールの前にいる。副審はそれを見なければ行けなかった。私はそれを見たし、みんな同意するだろう」
もっとも、クレイガン氏は審判の判定には理解も示している。
「副審に関して言えることは、何が起こったか100%確信がない限り、フラッグを上げれないし、主審に進言もできない。(元レフェリーの)スチュアート・ドゥーガルは『我々は100%でなければ言わない』と話していた。ただ、私は副審の位置がボールよりも1ヤード(約0.91メートル)先にあったと思う。だから、キョウゴがアンソニー・ラルストンと一直線上かは分からない。彼がラルストンの真うしろにいれば、それははっきりと見えていただろう。彼がオフサイドだと思えば、フラッグは上がるべきだ。だからフラッグを立てなかったんだ」
古橋は現地時間12月5日のリーグ第17節ダンディー・ユナイテッド戦(3-0)でもキレのある動きでチャンスに顔を出しており、プレーに影響はなさそうだが、前節のゴールに関する議論はもうしばらく続くかもしれない。