「シティの選手のように…」 森保Jの新司令塔・田中碧、飛躍の鍵を分析「そこで評価される」

日本代表MF田中碧【写真:©JFA】
日本代表MF田中碧【写真:©JFA】

代表初ゴールのオーストラリア戦に続き、オマーン戦でもスタメン出場

 森保一監督率いる日本代表は、11月11日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第5節のベトナム戦で1-0と勝利。続く16日のアウェー第6節オマーン戦に臨むなか、MF田中碧(デュッセルドルフ)が13日のオンライン会見に臨み、「シティの選手のように…」と飛躍の鍵について語っている。

 10月シリーズで日本代表に2年ぶりに招集された田中は、同12日のオーストラリア戦(2-1)で初先発。前半8分にペナルティーエリア右でFW南野拓実(リバプール)のパスを受け、思い切りよく右足を振り抜いてA代表初ゴールを叩き込んだ。チームは4-3-3の新システムを採用し、続くベトナム戦でも継続した。

 2試合連続でスタメン出場を続ける田中は「そんなに練習できていないし、4-3-3も初めてなので、良いところも改善点も見えていると思う。いろいろな選手がプレーすることで違う幅や新しい形も出るだろうし、幅は広がっていくと思う」と語る。

 また自身のプレーに話題が移り、「僕自身で言えば、ライン間でプレーしてクオリティーを出せるかと言えば現時点でそうではないし、元はボランチなので(マンチェスター・)シティの選手ように間に立ってターンして決定的な仕事をできるかというと簡単ではない」と冷静に分析した。

 ベトナム戦でもインサイドハーフとしてプレーしたなか、「ビルドアップをせずに自分たちがボールを握って押し込むなかで、どこでプレーすればいいかと探りながらやっていた。それは反省も含めてある」と振り返り、自身の課題も挙げている。

「降りて縦パスを入れることもすれば良かったと思うけど、それをやって後ろが重くなって前の人数が減っても意味がない。ライン間で受けて何ができるのかがより求められると思うし、インサイドハーフをやるうえでは、ゴールやアシストのクオリティーが落ちるのは分かっている。すぐにはできないけど、そこはもっと自分で求めていかないといけないし、可能性が増えるいい機会だと思う。そこで評価されると思うので、そのクオリティーを上げないといけない」

 16日のオマーン戦でも4-3-3システムを採用するか注目が集まるなか、森保ジャパンの新司令塔として期待が懸かる田中は、「僕自身、インサイドハーフとしてのクオリティーを上げれば幅が広がるのは分かっている。どこでどんなプレーをすればいいのかを分かっていても、できないことがあるのは仕方ない。もっと4-1-4-1のようにやれればウイングの選手とかも生きるように思う」とコメントし、改善策を模索している。

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