日本代表の“田中碧システム”、金田喜稔氏が期待「化学反応楽しみ」 相性の良さが鍵

4-2-3-1が基本システム、4-3-3はあくまでオプションに過ぎない

 金田氏はオーストラリア戦の新システムを評価する一方、現時点では「オプションに過ぎない」と冷静に分析。森保ジャパンの基本システムである4-2-3-1の改善が不可欠と説く。

「4-3-3を採用して結果が出たのは素晴らしいことだ。だが、森保監督が率いる日本代表では4-2-3-1が基本システムであり、現時点で4-3-3はあくまでオプションに過ぎない。基本システムが機能してこそ、オプションも生きてくる。4-3-3システムは今後への期待を膨らませるものだったが、まずは基本の4-2-3-1システムで攻守をいかに機能させるかが喫緊の課題ということを忘れてはいけない」

 4-2-3-1ステムの改善を訴える金田氏だが、森保監督が大一番で繰り出した大胆采配には脱帽した様子で、指揮官の英断が勝利をたぐり寄せる要因と語る。

「遠藤、田中、守田の距離感が良く、守備がスムーズに行えていた。中盤が機能したことで伊東純也や長友佑都も生きていた。森保監督がギリギリの選択のなかで導き出したシステム、そして送り出した選手たちは見事に期待に応えた。この負けられない一戦で見せた大胆かつ勇気ある采配は、素直に評価していいものだと思う」

 日本代表は11月11日にベトナム戦、同16日にオマーン戦を控えている。また年明けの1月27日に中国戦、2月1日にサウジアラビア戦、3月24日にオーストラリア戦、同29日にベトナム戦と続く。

 オーストラリアに勝利するも得失点差の関係で4位に順位を落とした日本。負けられない戦いが続くなか、金田氏は「久保建英や堂安律らが本調子でチームに戻った時、いかにチームに組み込むか。そこは森保監督に期待したい」と、チーム作りにおける注目ポイントも挙げていた。

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